フィンランドの軍人。
1905年12月17日~2002年4月1日。
ロシアとの国境近くの小さな町に生まれ、猟と農耕をして生活していた。
そのころから射撃の腕は高く、家には数々のトロフィーが飾られていた。
1925年、フィンランド陸軍に入隊。
152㎝と小柄な身長で、120㎝以上ある銃モシン・ナガンM28を手足のように自由に扱った。
装備の軽量化のためと、レンズに光が反射して自分の位置を知られるのを嫌い、スコープを使用しなかったが、連続的な射撃と制度を両立させていた。
狙撃訓練課程では150m先の的に1分間に16発を命中させ、実戦でも300m以内であれば確実に目標の頭部を狙撃したと言われている。
1939年から1940年に起こった冬戦争で、戦争開始から負傷するまでの約100日間のうちに、スナイパーとして史上最多の505名射殺の記録を残した。
極寒の中で純白のギリースーツに身を包み狙撃するその姿は「白い死神」と恐れられる。
1940年3月6日に起きた戦闘で、赤軍兵士の銃撃により顎を撃ち抜かれる重傷を負い、一命は取り留めたものの深い傷跡が残った。
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何百もの人を銃で撃つってどんな気分なんだろう…。
戦争が終わってからのインタビューで後悔していないか、と問われたときに、「やれと言われたことを可能な限り実行したまで」と言ったこの人が、とても気になった。
後悔してもどうしようもないし、
抗えない背景もあったのかもしれないけど…
複雑。
撃たれた後の顔は本当に歪んでしまっていて、なんだか銃というものの存在を見せつけられているようだった。