オーストリアの政治家クレメンス・メッテルニヒに仕えたパティシエ、フランツ・ザッハー(当時16歳)が、
飽食した貴族たちのために新しいデザートを作れと言われ、作り出したケーキ。
大変に好評で、翌日にはウィーン中で話題になった。
のちにザッハーの次男が開業したホテル・ザッハーのレストランとカフェで提供され、レシピは門外不出とされたが、
ホテルの経営が傾いたことをきっかけに、他店に販売権を譲渡。
それから本にレシピが掲載されたりして、広まってしまった。
オーストリアの伝代表的な菓子で、古典的なチョコレートケーキの一種。
チョコレートのバターケーキにアプリコットジャムを塗ったものに、
一度溶かして大理石の上で少しずつ冷ましたチョコレートを一気にかけてコーティングする。
砂糖を入れずに泡立てた生クリームを箸休めとして添えて食べる。
こってりとした濃厚な味わいを特徴とする、チョコレートケーキの王様である。
~~~~~~~~
チョコレートケーキ、すき!
でも作り方は全然知らなかったので、大理石でチョコレートを冷ます、というのを
初めて聞いたときはそれなりに衝撃的だった。
大理石の板が料理コーナーに売ってあるのもいまだになんだか不思議な気がしてしまったりする。
ザッハトルテ、まだ作ったことないけど、いつかやってみたいな。
16歳でこんな爆発的ヒット作品を生み出してしまうなんて、ザッハーってすごい。