熊本の民謡。
実際に存在した「富永チモ」という女の子をモデルにして永田イネという人が作ったという説や、
おてもやんとその結婚相手を肥後天皇党と孝明天皇に例えたという説、
西南戦争の時に薩軍と政府軍のどちらにつくか決めかねていた熊本士族を茶化した農民の歌であるという説などがある。
女の子が結婚をしたが、あまり亭主の見てくれがよくないのでお披露目できない…
いやそんなこと気にしなくても大丈夫だよ…
というような内容の歌。
熊本交通センターには、「おてもやん像」がある。
頬紅が濃い状態を指す言葉として使われることもある。
「おてもやん」の歌詞は以下の通り
1.おてもやん あんたこの頃嫁入りしたではないかいな
嫁入りしたこつぁしたばってん ご亭どんが ぐじゃっぺだるけん まあだ杯はせんだった
村役 鳶役 肝煎りどん あん人たちのおらすけんで あとはどうなときゃあなろたい
川端町っつあん きゃあめぐろ 春日ぼうぶらどんたちゃ 尻ひっぴゃあて 花盛り 花盛り
ピーチクパーチク雲雀の子 げんぱく茄子のいがいがどん
(ぐじゃっぺ=菊目石状態。痘瘡の跡。)
2.一つ山越え も一つ山超え あの山越えて
私やあんたに惚れとるばい 惚れとるばってん いわれんたい
追々彼岸も近まれば 若者衆も寄らすけん
くまんどんのよじょもん詣りにゆるゆる話をきゃあしゅうたい
男振りには惚れんばな 煙草入れの銀金具が それもそもそも因縁たい。
アカチャカベッチャカ チャカチャカチャー
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覚えやすいようでなかなか覚えられなかったおてもやんの旋律。
三味線で弾くの楽しかったなあ。
熊本に行ったら本当にご当地という感じで面白かった。
おてもやん像もいつか見てみたいな。
水前寺清子の「サンバおてもやん」は衝撃的だった。