ニッチを狙って他社との差別化をはかる
という話をしました。
実はこれ、

「N1」戦略といって
今話題の経営戦略です。

「N1」はN=1
特定の顧客を1人だけ抽出し、
その人の考え方や意見を
徹底的に深堀りすること
で、
対象顧客を理解する、
マーケティングリサーチの手法です。

近年のマーケティングの考え方として、
「ユーザー起点」
というワードが浸透しはじめています。
従来の、
企業から消費者側へ
の一方的なコミュニケーションで
成り立つという考え方ではなく、
ユーザーから
プロダクトを選んでもらう
ための
導線づくりを行う考え方です。

「ユーザー起点」のマーケティングを
推進する手段として、
通常のリサーチよりも
深く顧客のインサイトを知ることができる
「N1分析」が注目されています。

一人のニーズ、
つまり

ニッチを追求していく分析で、
それを商品開発などに
生かしていく
というわけです。

例えば花王の立ち上げた
「ファンテック Lab&Biz」の、
おへそをきれいにする『へそごまパック』は
販売より13日で完売。
反響の大きさを受け、
取り扱うオンラインショップを増やしました。

小林製薬では昨年9月、
鼻の毛穴を洗い流す『ケアナボン』を発売。
風呂場で
鼻だけゴシゴシと洗っている男性から
着想を得、商品を開発。
地域を絞ったテスト販売が話題となり
全国展開となりました。

唯一無二の商品だから、
お客さまのニーズ刺されば売れる!

これがニッチ戦略です。

言いかえると
ニーズに刺さらないニッチは
残念な結果を招きます。
ということで
次回は「ニーズ」について
お話ししようと思います。


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参照:自著『21年間で2600回セミナーを実施した私の「顧客を獲得できるセミナーづくり」7つの法則』(東洋経済新報社)

 

 


参照:N1分析の定義やメリットとは?一般的なリサーチ手法との違いも解説
参照:へそのごまをスポッと除去!N1戦略で生まれたニッチすぎるボディケア商品