その後、凱旋門からシャンゼリゼ通りの様子を見に行こうと出かけました。ロンドンからユーロスターに乗って北駅に到着後、アパートまで送ってくれたタクシーの運転手はしきりに今日はやめとけって言ってましたけど。
大晦日で地下鉄は全線無料の乗り放題でしたが、3号線のヴィリエ駅で2号線に乗り換えると、車内の路線図に目的のシャルル・ド・ゴール＝エトワール駅のランプが消えてて、聞けば閉鎖中だといいます。仕方なしに手前のテルヌ駅で降りて歩き、凱旋門のすぐ脇までたどり着きましたが、機動隊や警察がどんどん集結してきてたちまち一帯は封鎖。あとでテレビのニュースを見るとシャンゼリゼ通り一帯も通行止めだったようです。例の黄色いジャケットのデモ隊の影響です。
しかしフランスの警察官と機動隊員、昨日動員されてたのはいずれも精鋭なんでしょうね、とにかく皆さんデカくて屈強そうで、機関銃なんか構えてなかなかの見ものでした。ほとんど戒厳令下、こんなパリを見るのもまた一興です。
というわけで、少し歩いて9号線のサン・フィリップ・デュ・ルール駅から1度乗り換えてオペラ座まで行って、家族で写真とか撮ってからまた地下鉄でアパートへ戻り、出かける前にスーパーで買っておいた食材を自分たちで料理して食べて、当地で新年を迎えることになりました。
オペラ座ではこの大晦日は特別なガラが行われるということで、事前にチケットは調達できませんでした。もう１つの新しい方（バスチーユ）の方は取ろうと思えば取れたんですが、あまり興味深い演目じゃなかったので、残念ながら今回はパス。まあほかに行かなきゃいけないところ、会わなきゃいけない人もあって、ちょっと忙しいので仕方ありません。
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話は変わりまして、美怜ちゃんもインスタグラムで新年の挨拶を述べてくれました。その画像とか文章を眺めていると、なんとなく安堵というか、少し穏やかな気分になりました。彼女もこの正月は文字通りゆっくり過ごすことができればいいなと、遠い旅の空の下から祈るばかりです。