月報の楽しみ | 霽月日乗・ホーマーEのブログ

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個人の備忘録です。

というわけで昨日から岡本綺堂の戯曲を拾い読みしているのですが、この8巻本選集(昭33~34刊、青蛙房、千部限定)は46357281という順番で各巻が配本され、それぞれに月報が付いてます。第2回配本の6巻から最終の1巻まで、7回にわたって柴田宵曲が「綺堂読物の素材」と題して岡本綺堂の小説のソースを解説していて、非常に参考になります。これ、まとめられて単行本に入ってるかな、と思って手持ちの宵曲本を急いで調べましたが見当たりませんでした。

別に単行本を調べずとも、この月報があるんだからそれを読めばいいじゃないか、という話ですが、あいにくうちのは第5巻の月報が欠けていて、第3回分が読めません。国会図書館か中央図書館に月報付きで架蔵されてるだろうから、いずれ何かのついでに調べることにします。

綺堂の読物、特に怪談ものには、「猿の眼」とか「魚妖」とか傑作が目白押しですけど、僕は「一本足の女」を一番に推したい。特にクライマックスのイメージは鮮烈です。中学生の頃、旺文社文庫で初めて読んだとき以来、そのイメージはいささかも色褪せることなく眼前に迫ってきます。具体的にはここでは申しませんので、ご興味の向きは今も別の文庫で簡単に読めますからご一読あれ。旧かなの中公文庫版(「青蛙堂鬼談~岡本綺堂読物集二」)がいいかな。

その「一本足の女」の素材が『夷堅志』にあるとこの月報で柴田さんは指摘しています。綺堂自身も中国怪奇小説集としてそこからいくつか翻訳していますが、原文の手軽な刊本はあるのかな?  鼎の妖怪の話だそうですが、それだけでも読んでみたい。

こうしてどんどん脱線して行くのでした。そろそろ仕事に戻ります。

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