チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカン ツアー2015「チャラン穂 秋の大収穫祭」@恵比寿LIQUIDROOM、昨日行って参りました。
先週、父が亡くなって、まあこういう時にライブもどうかなと思いましたが、チケットを無駄にするのも勿体ないし、それに彼女らの演奏にはアルバート・アイラーとかニューオーリンズの葬送の音楽(Atlanticから出ていたJazz Beginsというアルバムを念頭に置いています)なんかにも通ずるものがあるので、自分の中で哀悼の儀礼と勝手に位置付けて行ってみました。
整理番号が後ろの方だったので、ゆっくり入場してジントニックを一杯引っ掛けてからフロアへ。調整卓のすぐ横、階段状になっている少し高い場所を確保、すごく見やすい場所でした。
チャランポの2人の伴奏を勤めるカンカンバルカンのめんめんはフロントに3管(ts、as/ss、tp)とドラムス、ベースのリズム隊、計5名、いずれも女性。アルトとソプラノの持ち替えは珍しいですね。フィンガリング、ややこしくないのか知ら。みなさん演奏は達者でした。
昨日見てて(聴いてて)思ったのは、彼女らのパフォーマンスはアート・アンサンブル・オブ・シカゴをはじめとするAACM系のミュージシャンがやってることに近いかなと。演奏そのものというよりアプローチがね。彼女らの音楽には(カバーや引用が多いけれど)ヨーロッパ的なもの、アジア的なもの、さまざまな文化的コノテーションを一旦混ぜ合わせて、その中から甘露を取り出したような感じがする。それが浅薄に堕さないのは、メンバー一人一人の演奏技術に裏打ちされた音楽性の高さなんだろうな。
とまあ、そんなことよりも、とにかくみんないい音を出してました。ももちゃんvoのよく伸びる声、小春姉さんの超絶技巧は相変わらず。音楽性云々よりもまず生理的に心地よい音を昨日もたっぷりと浴びせてくれました。浄化、という言葉が相応しいかな、このところの鬱々とした気分が一時晴れた心地がしました。
新しいシングルの予約をすると、生写真のお渡し会に参加できました。その際、余計なこととは思いつつ、小春さんについ先週の葬式のことを話したところ、何と言えばいいのか、大変心のこもった言葉を頂いて感無量でした。小春さん、ステージでは鉄火肌ですが、ホントに優しい人ですね。昨日は行ってよかった。
まるでライブ評になってませんが、彼女らの素晴らしさは少しは伝わったかな。元気のない人に特にお勧めです。今日が千秋楽、僕は今日は行けませんが、当日券もあるそうなので、行けそうな方はぜひ。
