まずはアーチー・シェップts。フランスBYGアクチュエルシリーズ、1969年4月録音。69年から70年にかけて、アメリカのフリージャズ奏者が大挙して渡仏、このアクチュエルシリーズにたくさんの吹き込みを残しました。その経緯というか詳細は長くなるので割愛。日本では渋谷のヤマハが大量に輸入したのでこのシリーズは豊富に流通しており、価格も昔から安く、若いフリージャズ入門者にはうってつけでした。僕も50何番まではコンプしてましたが、いま手元にあるのはこれと21番のグレイシャン・モンカー3世のNew Africaだけになってしまいました。あ、CDでアート・アンサンブルがあるか。
そのグレイシャン・モンカー作のB1、Sonny's Backが僕的には聴きどころ。フリーフォームじゃありませんが、この曲はハンク・モブリーtsとシェップの2管によるチェイス形式、地味だB級だと揶揄されることの多いモブリーですが、そういう人はこの演奏を聴いてみればいい。当時イケイケのシェップに引けを取らない素晴らしい演奏です。ピアノにデイブ・バレル、ベースがシカゴのマラカイ・フェイバーズ、ドラムスがフィリー・ジョー・ジョーンズ。これなんかを聴くと、フリージャズだハードバップだとジャンル分けするのは不毛なことだと思えますね。音楽は良いか悪いかのどちらか、良い音楽にジャンルは関係ありません。823円でした。これは2週間ほど前に池袋のユニオンで購入。
初めて買ったのはRCAビクター発売の日本盤、僕がこの手の音楽を聴き始めた80年代前半は仏オリジナル盤はなかなか見つかりませんでした。その後、2枚組がセットになった後期盤とかはよく出回るようになり、今日ではオリジナルですら珍しくも何ともない盤になりました。1534円。御茶ノ水ユニオン(ジャズトーキョー)で。※あ、今回買ったのはオリジナルじゃなくて第2版です。オリジナルは番号が10000、価格ももう少しします。(追記)
インパルス時代の後期、アイラーは以前の凶暴性、抽象性を捨てた演奏に終始し、何だか気の抜けた感じ、私見ですが、これはパートナーのメアリ・マライア(パークス)の所為だと思ってます。悪妻。この人は何だか巫女さんみたいな人で、スピリチュアルに関する理解が足りないのか、どうもピントがずれてる。アイラーは仕方なく付き合ってる印象。
この録音にももちろんマライアは参加していて、特に第2集には前面に出てくるのですが(だから僕は2集は聴きません)、この1集はワンホーンで久々にアイラーらしい天衣無縫な演奏を展開しています。以前ほどはフリーキーなトーンを多用しないので、フリージャズというよりニューオーリンズ風、気持ちいいです。
もう1枚、ビリー・ハーパーの『ブラック・セイント』
今さらこんな当たり前のレコードを買うなんてお恥ずかしい限りですけど、最近の人はそういう感覚も分からないかな。1975年録音。ブラック・セイントはイタリアの新興レーベルで、アメリカでレコードがなかなか出せないアヴァンギャルド・ジャズの人たちをさかんに録音しました。昨日買ったのは第2版、ディスク・ユニオンのDIWレーベルの直輸入盤です。直輸入盤、というのは、外国から輸入した現物に日本でライナーノーツだけ別刷りで添付したもの、ブルーノートもかつてこんな形式でした。オリジナル初版は半顔レーベル(この顔はサム・リヴァーズの似顔絵かな)、その初版もエサ箱に入ってましたが、値段が倍でしたので昨日はこちらを購入しました。ブラックセイントは初版も再版も音質は変わりませんし、僕の買ったのはほとんどミント・コンディションでしたから。
ビリー・ハーパーは真面目な人です。僕はこの人のCDのライナーノーツを書いたこともあり、何度か直接お話したこともあるのですが、牧師さんみたいな人ですね、見た目のいかつさとは裏腹に信仰に生きてらっしゃる。時に聴いていて肩が凝ることもなきにしもあらずですが、それでもたまに彼の豪放なブロウを猛烈に聴きたくなる。やっぱり彼のレコードは常備しておかないといけません。1337円でした。
★
今日はエビ中は札幌公演ですね。個握の2次受付も済ませましたが、ひなちゃんの人気は凄いな。今回は全員にご挨拶しようかと思ってたんですが、無理かも知れません。まあその分みれいちゃんに積めばいいだけの話ですけどね。









