今ごろエイプリルフール | 霽月日乗・ホーマーEのブログ

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個人の備忘録です。

もう一週間経ちましたが、去る4月1日はこのブログでもエイプリルフールについて書こうと思ってたところ、いろいろトピックがありましたのでつい後回しになりました。遅まきながら今日書くことにします。

エイプリルフール、正式には(英語では)All Fools’ Day、全ての道化/馬鹿の日、くらいの意味ですかね、ハロウィンもAll Hallows Eveの略ですから、名前の付け方は同じような呼吸です。ブルーワーの引用句辞典では、April Foolは

……A person fooled or tricked on All Fools’ Day

と定義されてますから、エイプリルフールは行事ではなく人を指すわけです。

CooperとSullvanの英国の風習事典をみると、エイプリルフールの起源には諸説あるけれど、ローマの冬の終わりを寿ぐ歓喜の祭典(たとえばヒラリア祭)あたりか、あるいは死者の国の王ハーデースに連れ去られた娘ペルセポネーを探す母神デーメーテールの努力が徒労に終わった故事ではないかと推測しています。後者はちょっとわかりづらいので補足しますと、無駄な骨折りのことを英語でfool’s errand(馬鹿のお使い)と言いますが、デーメーテールのそれがその最初の例だと……しかしこれ本当かな?  向こうの学者はときどき澄まし顔で冗談言いますからね、何せエイプリルフールの項だから、まあ話半分に聞いときましょう。

フランスではpoisson d'avril(4月の魚)、スコットランドではgowking day(カッコウの日)と言います。この辺の語源については今日はパス。むやみに長くなってもいけませんから。

今頃わざわざエイプリルフールの話題を持ち出したのはなぜかと言うと、僕は常々ドルヲタというのはfool、つまり道化でありかつ「馬鹿」な存在であるべきと思っており、ときどき自分にそう言い聞かせてるから。われわれは推しの前では常にバカになって道化のように振る舞い、楽しい場と時を彼女らと共有しましょうということ。

ただし、本当の馬鹿では道化は務まりませんよ。道化というのはその意味では内に矛盾を孕んだ存在です。ね、やっぱりドルヲタ的でしょ。

だから僕は常に賢い道化でありたい。理想は『お気に召すまま』のタッチストーンや『セビリアの理髪師』のフィガロ、彼らのように、粋と洒落と批判精神を忘れないようにしたいと思います。

あんまり深刻に考えすぎると、同じ道化でもリゴレットやカニオみたいになっちゃいますからね、ヴェリズモ=真実主義はヲタクには禁物ですよ。