例によって1k@枚程度を基準に(いいものがあれば必ずしも値段にはこだわりませんが、一応こう決めとかないと際限がなくなりますからね)物色していますと、買ってもいいかなという日本盤が何枚か、例えばアン・バートンの『雨の日と月曜日は』のトリオ原盤(ジャケット汚れ)とか、フォンタナ・ニュー・ジャズ・シリーズの見本盤(ルーファス、モホーク、コンシクエンス、など)とか……でもこの辺は全部パス。理由は今これらを聴く気分じゃないから。東京にいるとこの辺のレコードはまあいつでも手に入りますからね。アン・バートンはこの前復刻されたCD買っちゃったし。
結局買ったのは以下の2枚。まずはBud Powell: The Essen Jazz Festival Concert



いかにもバド・パウエルのレコード、って感じですが、これは80年代に出た再編集盤で(実況順に並べ直したのかな)、オリジナルのデンマーク・デビュー盤はご覧の通りのタイトル↓

さらに同時期の蘭フォンタナ盤、米ファンタジー盤(以前これを所有してました)はこんな感じ↓


どちらかというとオスカー・ペティフォードbとコールマン・ホーキンスtsがメインのようなジャケットになってます。ホーキンスは片面(一昨日買ったブラックライオン盤ではB面)にしか入ってないのですが、オリジナルの3枚はA面とB面が逆、さらにJust You, Just Meは入っておらず、Blues in the Closet(ペティフォードの曲です)がB面の最後に置かれてました。
何をもってオリジナルとするか、ということは中古レコードに関しては定義が分かれます。オリジナルが必ずしも高音質とは限りませんし(しかしかなりの高確率でオリジナル>再発であることは間違いない)、完全収録と銘打って別テイクを全部拾った盤は資料性は高いけど構成の妙が損なわれる場合もある。
一昨日買ったこのレコード、価格を考えると(823円!)全然文句はないんですが、ホーキンスの管の音の迫力はオリジナルにはかないません。もっとも、僕が以前持ってたのはモノラルで一昨日のこれはステレオ、という違いもありますけど。しかし一方、Blues in…のペティフォードのベースの音はこちらの方がより鮮明に入っています。この録音はペティフォードの白鳥の歌だし、この曲は僕は大好きなので、その点ではよかった。ね、アナログレコードはなかなか奥が深いでしょ。とにかく一概に黒白つけられないから面白いんです。
2枚目はこれ。ラリー・コリエルのライブ盤。


休日の家族のスナップ然としたジャケットとは裏腹に、ク○リでもキメてるとしか思えない(事実はどうだか知りませんよ)禍々しい演奏、チック・コリア作(彼は入ってません)のA3、最高にカッコいいです。若い頃のコリエルg、作品によって当り外れはありますが、これは全編暴力的で素晴らしいですよ。CDは聴いたことありませんが、これはレコードじゃないとダメだろうなあ。長年のカンです。えーと、新品同様で1028円でした。
結局買ったのはこの2枚だけ、少し物足りなく思って、隣のソウル・レアグルーヴの部屋の方を覗いてみたところ、Catalystのミューズ盤を2枚発見、でも両方買うと10k近くになっちゃうのでひとまず断念。実はこの2枚を含む全録音、この前CDポチっちゃったんですよ、まだ届いてないけど。だからそちらでガマンですね。大体、悪いけどたかがミューズ盤に1枚5kも出すのは業腹だし……分かる人には分かりますよね、この感覚。