『金八』のコンセプトを一語で表すなら「攻め」でしょうね。だからアップテンポで派手な曲がどうしても目立ちます。昨日取り上げた2曲(キングオブ~、ちちんぷい)が白眉と書きましたが、同様のコンセプトの曲があと2曲あります。「金八DANCE MUSIC」と「テブラデスキー~青春リバティ~」。
この4曲、一聴して同じような感じに聴こえるかも知れませんが、方向性は前2者と後2者ではかなり違う。前者が破壊を志向しているのに対し、後者には構築という概念を強く感じさせられました。
「金八DM」、前山田健一作詞作曲、さつき が てんこもり編曲。例によって既存のさまざまな音楽からのあからさまな夥しい引用と自己言及、「組み合わせ術=アルス・コンビナトリア」という記号論理学の用語(ジョン・ノイバウアー)を思い出させる前山田の手法は悪趣味一歩手前だけれど、それを綺麗にまとめているのは彼のクラシック的才能なんでしょうね。さつきの作る強力なリズムトラックは大音量で聴くと心地いい。
で、ここまで書いたところででエビ中Mステ初出演のニュースが入りました。
この金八DMが記念すべき初出演で披露されることに。もうここに合わせて来たとしか思えない一発勝負のネタ曲、どこまで計算してここまで仕込んできたのかはわかりませんが、きっとうまく行くでしょう。2月6日の放送が楽しみです。
「テブラデスキー」の作曲者、池住祥平氏についてはよく存じ上げませんが、作詞/編曲のたむらぱんはエビ中にはお馴染みです。2:30過ぎにディープ・パープルが登場しますが、まあお二方ともこの辺りの音楽を浴びるように聴いてきたんでしょうね。僕はむしろクイーンのブライトン・ロックとオウガ・バトルのメロディがぐるぐると巡りました。あ、バイシクル・レースも入ってるか。
という具合に、この2曲は構造的に僕らの耳に馴染みやすい形を明確に提供してくれる、いわばよくできたパッチワークなんですね。作家の腕前が存分に揮われているわけです。よくできています。
個人的な好みを言えば、僕は音楽に関してはクラシック的な構成美よりもフリージャズ的な破壊衝動に心惹かれる傾向がありますので、どちらかを選べと言われればキングオブでありちちんぷいなんですね、金八DMやテブラデスキーよりは。でもまだライブで聴いてませんからね、ここまでの評価はあくまで暫定です。
明日はしっとり系(?)の2曲、その他を取り上げます。
それにしても、今日は朝からシアターシュリンプ、彩ちゃんの舞台、そしてMステの発表と、忙しい1日でした。明日の名古屋、明後日の横浜、2ショット会はいずれもお祝いムードでしょうね。
