さて、長ったらしいタイトルですが、先日からこのブログでもお知らせしている通り、仕事……具体的には翻訳と翻訳原稿のチェック(それぞれ別口です)……がいよいよ忙しくなって参りまして、どうにも身動きが取れない状態に陥り、予定していました現場をいくつか諦めないといけなくなりました。ホントは横浜の2ショット会も幕張のFCイベントにも行ってる場合じゃないんですが、しばしのお別れ、と言うと大袈裟ですけど、自分的にきちんと区切りを付けたいので、この二つには各方面に頭を下げて行かせてもらうことになりました。少なくとも向こう半年くらいは懲役、じゃなくて、籠の鳥になりますから(半笑)。
思えばこの3年間、エビ中現場に通うようになってずいぶん楽しい思いをさせて頂きました。最初はいろいろあってライブだけ楽しむというスタンスでしたが、そのうちに思うところあって(この辺りのことは以前の記事でも述懐しました)みれいちゃんをはじめ他のメンバーとも気軽に話を交わすようになり、そういう交流を通じてアイドルというものの概念について自分なりに把握することもできました(たとえばアイドルと藝に関するこの記事とか、握手会についてのこの記事とか、もしよろしければご参考まで)。
僕はアイドル産業とはつまるところ恋愛感情惹起システムを動力とする特殊な音楽ビジネスだと考えているので、一応自らそのシステムに巻き込まれて(すなわち推しを作って)みましたが、いわゆるガチ恋という状態になることはなかった。これは一つには年齢ということもあるし、また僕には家族がありますので、アイドル現場にいるとき以外は完全に素の状態(わかりますよね、この感覚)にいる、それと、一応はこういう仕事をしていますので、客観的に自分を眺めるもう一人の自分の視線が絶えず存在する。熱してもすぐ冷める、というんですかね、でもこれは性分なので今さら変わらないし変えるつもりもありません。
もちろんエビ中のみれいちゃんは好きですよ、推しですから。でもこの好きという感情は、例えば今まで生きて来た中で何度か経験したところの、生物学的欲求を土台とした異性に対する好感、あるいはその異性に対して至上権を行使したいという欲望なのかと言えば、否、何か違うというしかない。実生活の上でみれいちゃんと知り合ったりお付き合いをしたいという気にはなれないんですね。僕はあくまでアイドルという一個の作品としての「星名美怜」の、そのパフォーマンスと造形美を愛でたい、そして、時々そういう存在である彼女と接触イベントを通じて何がしかの意思の疎通をはかる、こういうバーチャルでありかつリアルな感覚が僕には大変面白く感じられた。だから現場にせっせと通うことになりました。「感覚」を楽しむわけですから、当然ながら写真とかグッズの類には興味がない。それらを購入ないし所有することに何らかの意味づけがあれば(要するに、話のタネにでもなるなら)購入も所有も厭いませんが、まあそうした商品にはあまり興味が湧きませんね。その意味では、アイドル産業にとっては僕は優良な顧客たりえなかったと思います。
ともかく、いつまでも竜宮城にとどまっていては年老いるばかりですので、そろそろ軸足を自分の世界に戻すことにするということ。あ、他界するとか、そういう極論じゃありませんよ。行ける現場は行く、行けない現場は行かない、という当初からの大原則はそのままです。これからしばらくは行ける現場が極端に少なくなりそう、というだけの話です。
運命論者、というわけではありませんが、人生の大きな流れとして今のこの状況があるわけですから、流れには逆らわずに身を任せることにします。ゆく川の流れは何とやらですね。