3日連続で手抜き(?)タイトルです。
クリスマス・イブのeveはevening、すなわち前夜祭ですが、それに当たる翌日は何と言うんでしょうね?
eveほどは一般的でありませんが、たぶんmorrowです。mornあるいはmorningと同じ、「(翌)朝」の意、そこから「翌日」を表すようになりました。今はtomorrowですね。
でも、「クリスマス・イブ」と同じような使い方で「何とかモロー」という成語は聞かないですね、僕が知らないだけかも知れませんが……yestermorrowという曲があったようにも思いますが、使い方がちょっと違うかな。少なくともOEDには用例が見当たりません。洋の東西を問わず、祭の後って、人々の意識があまり向かわないのか知ら? というわけで、イブの反対語はなしということで。あ、これは今日じゃなくて明日書くべきだったかな。まあ明日は明日で何か考えます。
というわけで、今日はクリスマスです。クリスマスと言っても、僕の場合、普段の日と何ら変わりません。以前このブログでハロウィンのことを書いたときにも少し触れましたが、クリスマスってもともとはキリストの誕生日じゃなくって、古代ペルシアのミトラ神の誕生日なんです。この神様はローマ帝国の全土にわたって崇拝されてました。あ、この辺りのことは例によってフレイザーの『金枝篇』、特に第5巻の「アドニス、アッティス、オシリス」を参考に書いてます(ちなみにこの巻の翻訳補助、編集に僕も関わりました)。
ユリウス暦においては12月25日は冬至にあたり、この日は太陽の誕生日とされた。ミトラはしばしば太陽と同一視されましたから、この日がミトラの誕生日とされたのは極めて自然な成り行きです。
一方、キリストの誕生日については、まずエジプトのキリスト教徒が1月6日と考えたのが最初。この考えは次第に広まって、四世紀には東方教会で確立されました。ところが西方教会ではこれを認めず、12月25日をキリストの誕生日と決めました。この日にクリスマスの祭が行われた最古の記録は西暦336年、ローマで作られたフィロカルス暦に見られます。「1月1日まで8日の日(つまり12月25日)ユダヤのベツレヘムでキリストが生まれた」という言葉が見られるらしい。これが東方でも認められたのは375年のこと。
12月25日に太陽の誕生日を祝う異教徒の慣習には、キリスト教徒も参加していました。当時の神学者たちはこの慣習を利用して、12月25日に式を挙げ、1月6日に主顕祭を行うことに決めました。25日は太陽を祝うのではなく、太陽を作った者のために祝おうという理屈をつけています。アウグスティヌスがそう言ってます。
復活祭だってもとは小アジアのプリュギア(プリキュアじゃありませんよ笑)の神アッティスの祭りですし、他にも、
パリリア祭が聖ジョージの祭に、
水の夏至祭が洗礼者ヨハネの祭に、
ディアナ祭が聖母被昇天祭に、
死者の祭が万霊節(この前日が万聖節でその前夜祭がハロウィン)に、
と、枚挙にいとまがない。
こう考えると、クリスマスやハロウィンやバレンタインや、主に商業的な動機から現代の日本で流布しているキリスト教のお祭りも、もとを正せば以上のようなありさまですから、僕ら異教徒が祝ったって何らおかしなことはない。祭儀で重要なのは心のありようだと思いますよ。
だからつべこべ言わずに楽しみましょう。メリークリスマス!
