亡くなってもう20年以上経ちますが、彼の音楽を聴くと今でも新しい発見がある。音だって全然古びてない、それどころか今なお最先端という気がします。
僕の一番好きなレコードは「ジャック・ジョンソン」、彼の作品の中で最も攻撃的な作品のような気がする。もちろん、ボクサーをモチーフとしているから、ということもありますけどね。
これ、A面B面各一曲ずつ(Right Off と Yesternow)長い曲、というか演奏が収められているんですが、最近(といってももう10年ほど前)に全セッションがCD5枚組で出ました。
この手の残りテープ的な録音は本来ボツになった音源ですから大したことがないものが多いのですが、これはさにあらず、素晴らしいトラックが目白押し。特にDisc2のGo Ahead John (Part 2)のテイクAは圧巻、ジョン・マクラフリンのギターとジャック・デジョネットのドラムスには鬼神が降りてます。爆音で聴いてトリップするのが正しい聴き方かと。YouTubeで探して貼ろうかと思いましたがやめときます。これはCDで、きちんとした装置で聴いてください。
今は本腰入れてジャズを聴く人も少なくなってきましたのであまり話題にのぼりませんが、少し前まで「ビッチェズ・ブリュー」以降のいわゆる「電気の」マイルズは認めない、なんて偏屈なことを言う人が結構いました。彼らに言わせるとこういうのはジャズじゃないらしい。
僕はジャズは方法であって様式ではないと考える派なので、アコースティックもエレクトリックも関係ない、素晴らしい即興演奏が含まれればそれを聴いて楽しむまでです。
マイルズのキャリアは長いですし、その時々でいい演奏を残してます。僕らはそれを享受すればいいだけ、~しか、なんて自分で間口を狭めるなんてもったいない。
さて、次はハイタテキ!のオフヴォーカルバージョンでも聴くかな。


