アイドルとアーティスト | 霽月日乗・ホーマーEのブログ

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個人の備忘録です。

ももクロ、キッスとコラボでシングル出すらしいですね。おめでとうございます、なのかなこれは?  特にれにちゃんは嬉しいでしょうね。

でもキッスのファンの方には申し訳ないけど、彼らの曲はほとんど思い出せない。僕はクイーン派でしたから。

キッスに対する好みはさておき、このブログでも何度か言及してきましたが、いまのアイドル(たとえばエビ中)の妙味は、二次元と三次元のあわいを往還しつつ、具体的な身体性を伴って(つまり、接触イベントを通じて)われわれファンを夢の国へといっときいざなってくれる点にある。

ジュリア・ロバーツとヒュー・グラント主演の「ノッティングヒルの恋人」っていう映画があったでしょ。グラント演じる冴えない書店主(でもロンドンのあの地域で書店経営はかなりのセレブですけどね、もと本屋の実感として)が、ハリウッド女優のロバーツとひょんなことで恋人関係になる、というお話。あれの味に近い、と言えば分かりやすいかな。あるいは藤子不二雄の「パーマン」におけるパーマン3号星野スミレみたいなもの(そういえば名前があの子に似てるな)。彼岸からときどき此岸へと境界線を超えてくる存在、それが現行のアイドルに関する僕なりの定義です。

ももクロだって当初はそうでした。いま会えるアイドル、週末ヒロインという惹句がそれを表しています、今さら説明する必要もないと思いますが。

だからそういう意味からするとももクロはもはやアイドルとは言いにくい。どちらかといえば二次元の存在です。今ももクロのファンの多くは彼女らに対してノッティングヒル的な味わいは求めていません。アイドルじゃなくてアーティスト。アーティストはファンよりも一段高いところにいなければならない。彼ら(アーティストのファン)は、アーティストがアイドルよりも相対的に格が上だと思っている。だからももクロを他のアイドルと十把一絡げにされると怒る。ももクロはアイドルではないと言い張る。

しかしながら、今のファンや運営がどれだけ声高に叫ぼうと、自作自演でない以上、ももクロは本質的にはアイドルですよ。その事実は動きません。キッスのような二次元的アーティストの典型と共演することで、ももクロの「アイドル」性はますます希薄になるでしょうね。まあこの世界は売れた者が正義ですから、それについて批判めいたことを言うと負け惜しみと捉えられかねませんが、一つだけ申し上げると、これは好みの問題であって優劣を語る話ではない。一ファンとして、擬似的ではあれ双方向の関係を好むか、対象に向かって一方向的にアプローチするのを良しとするか、どちらを選ぶかは各人の自由です。僕はもちろん前者ですけどね。

というわけで、今朝のトップニュースについて少し考えてみました。