先週19日は正岡子規の命日でした。獺祭忌といいます。獺祭(だっさい)の意味は各自お調べください。
その子規の代表句といえば、やはりこれでしょう。
柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺
この句について、なるほどなあ、と思った解釈の一つにこういうものがあります。
柿は体を冷やす果物だと言われています。この句を詠んだときの子規のように、胸を病んで、絶えず熱のある患者にしてみると、柿を食べたときの清涼感は健康な人の比ではない。その冷たい柿が喉から体の中へ滑り落ちてゆくところに、鐘の重低音が腹にずんと響く。そういう体感を詠んだ官能的な句だというのですね。
これ、たしか学士会会報か何かで読んだ記憶があるのですが、どなたの何という論文だったか思い出せません。ご存じの方があればご教示頂きたく存じます。
僕も柿は好物ですが、今年はまだ食べてません。もっとも、鈍感な僕は柿を食べたところで、たいてい何事も響きませんけどね。ときどき食べ過ぎて腹は下しますが……尾籠なイメージでどうもすみません(´・ω・`)