変えるべきもの、そうでないもの | 霽月日乗・ホーマーEのブログ

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個人の備忘録です。

昨日行われました、

エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖2014 

非常によくできた楽しいライブでした。それだけに、昨日感じた数少ない問題点、これらを解決すれば来年以降さらによいものになると思われますので、今日は敢えて二点ほど苦言を呈します。

まずは花道について。観覧エリアのど真ん中に舞台と並行するかたちで左右に伸びた花道はなかなか結構なものでしたが、如何せん道幅が狭かった。水の演出で表面が濡れて滑りやすくなるのは織り込み済みだったはず、演者の転倒、落下予防をもっとシビアに考えるべきでした。落下したみれいちゃん、かほちゃん、大事に至らなかったのは不幸中の幸いでしたが、こういう事故は百パーセントあってはならないことです。何をさておき、これについては猛省を促したい。

そして出囃子のこと。

昨年もそうでしたが、オープニングは地元首長の挨拶からエビ中音頭、アンコールで登場時に出囃子、というフォーマット。これ自体はいいのですが、昨日の出囃子はこの春ツアーから頻繁に用いられているmatsuritureでした。

このmatsuriture、ファンの間では評判が実によくない。これから始まるライブへの高揚感がどうも殺がれるんですね。

昨日現場で販売されていた公式パンフレットvol.4に所収の番外編職員会議で、藤井校長、近藤現国担当のお二人もこの出囃子の低評価は自覚しておられるごようす。両者とも対談の後半部分で、「ショーとしての完成」と「顧客サービス」を重点に考えておられますが、だったらなおのこと出囃子は従来のebitureに即刻戻すべきです。

理由は二つ。ebitureは学校のチャイムというモチーフを心臓の鼓動にも似た原初的なビートに乗せた、完成度が恐ろしく高い立派な楽曲です。私立恵比寿中学の最も重要なコンセプトは、仮想でありながら限りなくリアルに近い「学校」そのものだということを忘れてはいけない。あのメロディーには郷愁、憧憬、期待、未来、といった、学校にまつわるいろんな概念がぎゅっと詰まっている。ある意味、仮契約やえびぞりよりもエビ中を代表している曲かも知れません。それに、題名もoverture=ebitureと母音/子音の交換・対応が秀逸で、もじりが効いています。ebitureは学芸会に「見立て」たエビ中のライブの出囃子として、非の打ち所のない、大切な楽曲であることを、運営は再確認すべきです。matsuritureは残念ながら曲想、哲学、曲名のヒネリ、どれをとっても、申し訳ないけれどebitureに遠く及びません。陳腐、とまでは申しませんが、エビ中が出囃子としてわざわざmatsuritureを選ぶ必要性が見当たりません。

さらに、「顧客サービス」を重視するなら、最も大切なのは顧客の声や反応を虚心坦懐に聞き、感じて、その成果をフィードバックすることではないでしょうか。先日の「めざましライブ」ではひさびさにebitureからライブがスタートしました。フジテレビNEXTでも放送されましたが、ebitureが始まった瞬間の、観客全員の満面の笑み、会場を揺るがす客席のあの高揚感、その様子を今一度よくご覧頂ければ答えは自ずと出るはずです。

藤井さんも近藤さんも、同対談において、マンネリの打破をmatsuriture採用の第一の理由にあげているように読めました。9人が8人になって、色々な意味で「新生」「変化」を前面に押し出そうとする試みは理解できますが、逆に、絶対に変えるべきではない要素の見極めを、いま一度、総合的に判断されてはどうでしょうか。

僕ら観客は「私立恵比寿中学」という、桃源郷にも似た夢の「学校」に遊ぶために、万障くりあわせてせっせと現場に足を運んでるんです。その学校へ足を踏み入れるのに、上に述べたように極めて重要な意味を持つイニシエーションともいうべきebitureを、どうかわれわれから取り上げないでほしい。あの曲には、今までに転校していった子たちの思い出も詰まっているんです。学校であるのなら、革新も結構ですが、伝統を重んじることもひとしく大切ではないでしょうか。

藤井さん、近藤さん、これらのこと、ぜひご一考ください。この文は指摘とか要望ではなく、ファンとしての懇願と受け取って頂きたく存じます。

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追記  どんな学校でも、新入生が入ればその学校の校歌を覚えて歌います。校歌は古いものであっても、新入生が歌えばフレッシュに聴こえるものです。ebitureは言ってみればエビ中の校歌のようなものではないでしょうか。初披露から3年余り、その間というもの、エビ中の学芸会とともにあり続けたebiture、その歴史は決して軽いものではないはずです。