一昨日は雷雨のなか、こういう催しに行って参りました。
一噌幸弘さん、一噌流笛方の能楽師です。能管はもちろんのこと、しの笛、田楽笛(彼の考案による)からリコーダー、フルート、ゲムスホルン(角笛)、フラジオレットなど、凡そ笛と名のつくものなら何でもこなす才人で超絶技巧の持ち主、ブリュッヘンだってファン・ハウヴェだって、アントニーニだって彼には敵わないと思いますよ。
この「能楽堂へ行こう」というコンサートサイクルは伝統的な能の演目だけでなく、様々な分野の音楽家との共演を通じて千駄ヶ谷の国立能楽堂を、ひいては能それ自体を、多くの方に広く知ってもらおうという啓蒙活動の一環なのですが、決して堅苦しいものではなく、まあ面白いので(MCでは無形文化財クラスのダジャレ連発が聞けます)是非一度足をお運びください。次は9月26日に第四夜が開かれます。
一昨日の第三夜はヴァイオリンとチェロとの共演、ビガリアの「ソプラノリコーダーと通奏低音のためのソナタ」やコレルリの「ラ・フォリア」もよかったのですが、彼の作曲による「ISSO'S ジーグ」「美病ん」(ビビョーン、と読みます笑)といった曲が、ふざけた題名とは裏腹に鬼気迫る演奏でした。あ、もちろん金春流のシテ方お2人も素晴らしかったし、打楽器の望月太喜之丞さんも安定のいぶし銀でした。(太喜之丞さん、何とも言えない味があるんですよねー、大ファンです。)
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一噌さんとは20年ほど前に知り合い、一緒に遊んでるうちにいつの間にか入門させらせて、僕も2年ほど能管とリコーダーの手ほどきを受けました。もとより僕の場合は旦那芸の域を出ませんので、楽器は全く上達しませんでしたが、おかげで邦楽、和楽器のイロハ(ここは言うならオヒヤリかな?)は何となく知ることができて幸いでした。「能楽堂へ行こう」では、僕はプログラムの英訳でお手伝いしていますが、いろいろ勉強になります。能楽の用語、難しいですから(汗)
アルト(John F Hanchet)と
ソプラノ(Peter Kobliczek)。
いずれもモダンピッチ(A=440)。
右、上から4本はしの笛、調子は上から順に一、三、八、十。一番下が能管。すべて蘭情さん作。
どれも今の僕には勿体ないなあ(´・_・`)
ま、いいか。そのうちまた稽古する日が来るかも知れませんから。


