チャーリー・パーカーのSP | 霽月日乗・ホーマーEのブログ

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個人の備忘録です。


先週からアメブロでブログを
書き始めたのですが、最初の
投稿のテーマを「即興音楽」
としたものの、全部書き終えて
から「私立恵比寿中学」に変更
したので、トップページを見るたび

即興音楽(0)

という表示が気になって仕方がない。
だから今日はそのテーマに沿った
話題を。

チャーリー・パーカーについての
伝記的あれこれについては適当に
ググってください。

この人の全盛期は第二次大戦が終了
する前後でしたので、その頃に出た
新譜というと78回転のSPレコード
です。

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若い方はSP知らないですよね。
エビ中のみれいちゃんはレコード
そのものも?かな(笑)

この前出演してたテレビ番組での
反応を観たところ、そんな様子でした。
知らなくて当たり前ですよね。
気にすることないよー。

失礼、本文に戻ります。

録音された音楽の、特に音の良し悪しを
決定する要因は、一口には語れません。
このブログでもこれから少しずつ
書こうかと思いますが、CDが出現
するまでのアナログ時代は、基本的に
オリジナル、つまり最初に世にでた
版が最良、というのが原則と考えて
いいでしょう。理由は今日は割愛
します。またそのうち。

ですから、全盛期のパーカーについて
語るには、SPレコードの話題は避けて
通れません。

僕がこういう音楽を聴きはじめた頃、
パーカーのSPを実際に聴くことは
ホントに難しかった。まず現物が
手に入りません。たまに専門店で
見かけることもありましたが、若い
身においそれと手の出る価格では
なかった。盤質も大抵悪かったし。

こういう事情は今でもそう
変わりませんが、90年代の末から
00年代の初めにかけて、ネット
オークションが登場してしばらく
の間、世界中の家庭の櫃底に眠って
いた程度のいいブツが大量に
出回ったことがありました。
思えばあれもほんの一瞬でしたね。

いま手元にある数十枚のパーカー
SPはほとんどその時期に仕入れたもの
です。古本でも何でもそうですが、
念ずれば通ずで、思いが強いところに
モノは集まって来るものです。

さて、そのSPですが、やっぱり
聴いてみるといいんです。
聴くたびに目からウロコならぬ、
耳から耳垢が落ちる思いがしばしば
(品のないたとえで申し訳ない)。

その良さを言葉で伝えるのは
難しいのですが、いくつか美点を
箇条書きすると、

○音がデカイ
○音がフレッシュ
○臨場感がハンパない
○やっぱパーカー上手い

なんだか稚拙なフレーズばかり
ですが、パーカーの演奏の持つ
あのプリミティブな肌触りを
表すには、こんな表現がむしろ
ピッタリくるかと。

そう、何かこう、人間本来の
欲望に忠実な感じがビンビン
伝わってくるんですね。

後年出たLPレコードやCDには
最も肝腎なこの要素が欠落した、
気の抜けた音しか入ってないん
です。

ところが、技術というものは進歩
するものですね。最近のCDの音質
向上は目覚ましく、オリジナルSP
には及ばないものの、かなり
近いものが出てきました。しかも
廉価で。

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いわゆる「板起こし」というので
しょうか、マスターテープではなく
レコードから直接焼いたもののよう
です。素人仕事に近いですが、
こういうのは変に手を加えないことが
かえって好結果を残すことがあります。

音源はDIAL、SAVOY、MERCURYの
主要3レーベルを中心に代表曲を
満遍なく収録。何と言っても手頃
ですから、SPを聴く環境がない方は
まずこの辺から入られたらいかが?

その後は各自努力してください。

それにしてもこのCDセット、
ジャケット写真がひどい。これ、
パーカー本人じゃないし(笑)

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