前々回のブログで、LPレコードを
大量に処分したと書きましたが、
もちろん全部なくなったわけ
ではなく、自分の思い入れの
強いものは残してあります。
二、三百枚ほど。
今日はこういうのを聴いています。
何となく目にとまって、そういえば
最近聴いてなかったなと……
四枚組LP。特にプーランクのピアノ、
オーボエ、バソンのための三重奏曲
は、演奏、録音ともに秀逸で、同曲
ではこのLPのが最も気にいってます。
その曲でバソンを吹いてるのが
ポール・オンニュ。ジャケット写真の
左端の人です。
まず目につくのがその服装ですね。
大柄の水玉のカラーシャツに、
同色(と思われる)、同じく
水玉のタイ、ダブルのブレザーww
こんなコーディネート、フランス人に
しか、あるいはオンニュ先生にしか
許されませんよ(笑)。眼鏡も口髭
も髪型も、バッチリ決まってます。
さすが巨匠!
プーランクの小品はフランス、パリ、
都会といったイメージをよく伝える
曲が多いんですが、このジャケットを
見ながら聴くと、いやー、やっぱ
フランスだなあ、と、
まことに気持ちがいい。
こういうことを書くと、シリアスな
クラシック音楽ファンの方々には
鼻で笑われるでしょうね。
たしかに僕はバソンとファゴットと
バスーンの違いも人に説明できない、
ごくライトな愛好家です。笑われても
仕方がない。
でもね、僕はこれくらいの心持ちで
聴くのが好きなんです。
フランスにはなかなか行けないので、
レコードを聴いて行った気になる、
うっとりする。ジャケットの
オンニュ先生の写真は、こういう
愉しみをさらに高めてくれます。
☻☻☻
最近はアイドルも研究の対象として、
いろんな分野の方々が、ご自分の
専門に引き寄せつつ、ネット、
紙媒体問わず活発に議論されてます。
僕も時々そういう文章を書きますが、
その文章を読んだあと、あるいは
読みながら、その対象の
パフォーマンスを見たり聴いたり
すると楽しい気分になる、
そんな文章が書けるかと問われれば、
うーん、難しいですね。
パフォーマンスは、特に音楽とか
ダンスは、特定の意味内容と
いうよりはもっと大まかな「気分」
といったものを受容者に伝える
わけです。
だからその「気分」を、あらためて
別の伝達手段である、それも意味内容
を特定するための手段であるコトバで
伝えるのが非常に難しいのは、
考えてみれば当たり前の話です。
だからと言って、似たような
方法である詩なんかを書いて
それを表現するわけにも
いきませんしね。
アイドル論の多くが読んでて楽しくない
のは、この辺りに理由があるのでは
とぼんやり考えてます。
オンニュ先生のシャツとネクタイ
ほどの破壊力を持ったテキストには
なかなか出会えません。

