こんにちは!
ココロとカラダのセラピスト
薬剤師 Pharmacistの岡田麗花です(^-^)
先日、とある大企業の、
『 製品情報サイト 』がリニューアルしたという情報を得まして、
このタイミングで、実はリクエストをいただいていた
『 あの記事 』を書こうと思うのです。
カラダの機能になぞらえて、
裏話も含めてお話ししますね。
『 ED治療薬 バイアグラ 』
そうです。あの有名なお薬のお話です。
「 バイアグラ 」は、「 ぼっ起不全 」に対する治療薬です。
医師の処方箋の必要なお薬です。
また、保険のきかない自費診療のお薬になります。
あまりにも有名になりすぎたため、
個人輸入や、よからぬお店やサイトから
手に入れていらっしゃる方もいると聞きます。
ですが、やはりお薬なのです。
心肺停止のようなことにもなりかねません。
適切に、いや、必要な方だけ 適切にお使いください。
さっそく裏話
実はこのお薬、もともとEDの治療薬として作られたわけではありません。
( ED = Erectile Dysfunction ぼっ起不全 )
お薬開発途中の副産物なのです。
元々は、狭心症の治療薬として開発されていました。
その「 副作用 」として、発見されたのです。
「 副作用 」とは、治療したい目的以外の作用のことを言います。
いいことも悪いことも、副作用なのです。
狭心症のお薬としては十分な効果が得られず、開発中止となりましたが、
ED治療薬として、生まれ変わることになったのです。
バイアグラ「 Viagra 」の名前の由来は
「 VITAL ( 生き生きとした )」「 NIAGARA ( ナイアガラの滝 )」
を合わせた名前で、
「 男性の精力 ( 生命力 ) がナイアガラの滝のように溢れ出るほど満たされる 」
という意味が込められているそうです。
ちなみに、私が勤めていた頃に、
同じお薬が「 肺動脈性肺高血圧症 」の治療薬として開発されていました。
同じ有効成分「 シルデナフィル 」ですが、違う名前で発売されています。
では、『 ぼっ起 』とは。
簡単に言うと、陰茎に血液が集まること。
ホメオスタシスのところで説明をした、
幾つかのキーワードが出てきます。
男性が性的刺激を受けると、脳内の中枢神経が活性化し、
脊髄神経を通って陰茎へと伝わります。
すると、体内で一酸化窒素 ( NO ) が放出されます。
NO の放出により、
陰茎に血液を送る「 陰茎深動脈 」という血管と、
バルブのような役割を持つ「 螺行 ( らこう ) 動脈 」が緩み、
さらに、陰茎内の陰茎海綿体の平滑筋が弛緩することで、
多量の血液を受け入れる準備が整います。
海綿体の中の無数の糸のような血管に血液が流れ込み、
その圧力によって、海綿体が硬くなります。
これが、『 ぼっ起 』という現象です。
では、『 ぼっ起不全 ED 』とは?
体内で NO が放出された後、増加する体内物質があります。
それは、「 サイクリックGMP ( グアノシン一リン酸 )( cGMP )」といって、
体内で生産される血管拡張剤です。
これが増えることによって、陰茎海綿体の平滑筋が緩みます。
一方、陰茎海綿体には、cGMP を分解する酵素
「 PDE ( ホスホ ジ エステラーゼ ) 5 」が豊富に存在します。
普段ぼっ起をしないのはこの酵素のおかげです。
射精後や、性的興奮が鎮まると NO、cGMP の放出も収まり、
また、PDE 5 により、残った cGMP が分解されるため、
血管や平滑筋が収縮し ( 閉じ )、陰茎海綿体の血液が体内に戻り、
ぼっ起が収束します。
性交時、PDE 5 の働きが強いとぼっ起が妨げられます。
また、性的刺激を脳から陰茎に届ける神経、
NO の放出、cGMP の増加、動脈の弛緩、静脈の圧迫など、
様々な働きのいずれかに問題が生じるだけで、ED になるリスクが伴います。
『 バイアグラの効果・効能 』
バイアグラは、上記のぼっ起抑制酵素 PDE 5 の働きを阻害します。
結果として、cGMP が増え、ぼっ起を促進します。
ただし、性的興奮を脳が感じて陰茎に指令を出さなければ、
ぼっ起にいたりません。
つまり、「 バイアグラ 」は精力剤や媚薬ではないので、
性的興奮は増大しません。
あくまで、血流を改善して、ぼっ起を促進します。
『 バイアグラの服用方法 』
性行為の1時間前に水またはお茶で噛まずに服用してください。
脂肪分の含まれる牛乳などは、
お薬の体内への吸収を妨げるので避けてください。
作用時間は 4〜5時間、1日1回で、服用間隔は24時間以上あけること。
基本的には女性への効果は確認されていません。
一緒に飲んではいけないお薬などもありますので、
お薬服用に際しては、医師・薬剤師の注意を必ずお守りください
『 併用禁止のお薬 』
・硝酸剤、一酸化窒素供与剤
狭心症の発作に処方されるような、ニトログリセリンなど。
内服薬、貼り薬、吸入薬 など。
血圧が危険なレベルまで下がり、死に至ることがあります。
最後に、それでも 『お薬』
お薬に頼らない生活を、
といつも言っている私ですが、
子どもが欲しい人にとって、もしくは愛情の表現方法の一つとして、
このお薬が役に立つ方がいるのなら、
それはそれでいいじゃない、と思うのです。
必要な栄養素の欠如や運動不足を見直すだけで、
十分改善の余地はあります。
また、血管系の病気、動脈硬化や、
糖尿病、心臓病、腎臓病、高血圧症、うつ病 なども
EDの原因となる疾患です。
普段の食事のこと、運動のことを見直し、
愛あるHappy life を過ごしましょ
『ココロとカラダのセラピスト』岡田麗花
パリ在住薬剤師、佐渡活性化仕掛人
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(プライベートはこちらで書いています。パリのこととか、佐渡のこととか。旅行のこととか。)
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