こんにちは♪
ココロとカラダのセラピスト
薬剤師 岡田麗花です。
自分のカラダが、自ら治そうと、癒そうとする力
『ココロとカラダの自然治癒』についてお伝えしています。
さて今日は、『 自律神経とホルモン 』 がどのように働いているのか、
『 ホメオスタシス 』に関連してお話します。
前回は、ホルモン のお話しをしました。
ホメオスタシス ( 一定の状態にしようとする働き ) に
必要な 「 3つの要素 」 のお話も出てきました。
でもあまりにお勉強すぎる。。。
前回の内容はこちら
環境の変化に応答する受容器(レセプター)が情報をキャッチして、
調節中枢 が維持すべき水準(セットポイント)を決定。
それに従って、効果器(エフェクター)が反応します。
その反応の結果を受けて、必ずフィードバックがあります。
なんじゃそら?
なんのこと?
そのリアクション、よくわかります。
なんのことかわかりません。
今日はその具体例のお話し。
大切な『 血圧の調節 』 から。
血圧の調節
たとえば、
事故で大量出血し 血圧が急速に低下 したとき。
まずは 神経ルート がはたらきます。
大動脈弓 と 頚動脈洞 の 受容器 が 血圧低下 をキャッチすると、
大動脈弓 からは 迷走神経 を通って、
頚動脈洞 からは 舌咽神経 を通って、延髄 の 血管運動中枢 に伝わります。
すると、血管運動中枢 は、交感神経 を使って 心臓の収縮力を高め 心拍数を上げます。
同時に、生命維持に直接関係しないような 末梢の細い血管を収縮 させ、
脳や心臓など 生命維持に必要な身体の中央部 に優先的に 血液が流れるように します。
また、交感神経 の刺激を受けた 副腎髄質 は、
カテコールアミン ( アドレナリン と少量の ノルアドレナリン、ドーパミン ) を分泌します。
この カテコールアミン も、血管 に作用し、細動脈を収縮させる はたらきがあります。
血圧が上昇 したときは逆に 迷走神経 が 心臓のはたらきを抑えます。
これを解説すると、下のようになるんだけど、
でも、この働きをすべて理解する、というよりは、
赤字のところ、
血圧が下がると、どうやって血圧が元に戻ろうとするのか、
上がった血圧を、どうやって下げようとするのか、を考えることがポイントかな。
じゃあ、ちなみに。
大動脈弓 と 頚動脈 は、洞血圧の 受容器、
他に血圧の 受容器 は 腎臓の糸球体に入る輸入動脈 にあります。
大動脈弓 は 全身に血液を送る 最初のポイント、
頚動脈洞 は 脳に血液を送る ルート、
腎臓 は 体内の水分を調節する 重要な役割を果たしている器官です。
次に ホルモンによる調節 が重要になります。
大量出血 を起こすと 血液が不足 しますから、
体内の水分を逃がさない ようにして 血液量を保たなければ なりません。
血圧 は 血管の抵抗と血液の量に比例 しますから、
血液の量が増え れば、血圧も上がる ことになります。
この仕組みを詳しく見ていくと。。。
難しいので、スルーしてもOK。
血圧が下がる と 糸球体の入り口 にある細胞から
レニン という蛋白分解酵素が分泌されます。
この レニン はまず、血液中に待機していた アンジオテンシノーゲン という物質にはたらき、それが アンジオテンシンⅠ に変換し、それが アンジオテンシンⅡ へと
次々に変化して 末梢血管を収縮 させます。
また、この アンジオテンシンⅡ は 副腎皮質 を刺激し、
アルドステロン というホルモンの分泌も促します。
アルドステロン は、腎臓でのナトリウムの再吸収を 促すはたらきがあります。
ナトリウムと水 は常に一緒に行動しますから、
ナトリウム が再吸収されれば 水も一緒に再吸収 され、
血液量が増える ことになります。
このように、交感神経の作用 と、
レニン→アンジオテンシン→アルドステロン系の作用 によって、
心臓の心拍数が増え、末梢の血管が収縮 し 血液量が増加、
その結果として 血圧が上がる という一連の流れが起こります。
一方、血液量が増え血圧が上昇 すると、
それは静脈を介して 心房に戻る血液量の増加 として検知されます。
そこで、心房 から 心房性ナトリウム利尿ペプチド というホルモンが分泌され、
腎臓 における ナトリウムが水を伴って尿とともに排出され 血液量が減少 します。
これが『 血圧を調節 』 している仕組み。
なーんとなく、繋がってるのがわかるかしら。
次回は、『 血糖の調節 』 について。
いろんな情報や流行に左右されない、自らのチカラを信頼してみましょ。
明日からも楽しみにしていてくださいね。
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『ココロとカラダのセラピスト』岡田麗花
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薬剤師 岡田 麗花
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2016/12/4