福岡へ出張修理 | 住まいと環境~手づくり輸入住宅のホームメイド

住まいと環境~手づくり輸入住宅のホームメイド

名古屋で自然志向の本物の輸入住宅を造りたいと思って、カナダから外壁用レンガ、ドライウォール用資材、バスタブ、キッチン・洗面キャビネット、水栓金具、自然素材等を輸入しているビルダーです。環境・アレルギー・アトピーの症状に配慮した家づくりを目指しています。



以前福岡県のお客様から、ヴァイスロイ(Viceroy)製の掃出しサッシ
(スライディング・パティオドア)の鍵の修理をご依頼頂いておりましたが、
ゴールデンウイークの4月末に出張修理へ行ってきました。

ロックレバーがブラブラの状態で、レバーを上げても下げても鍵がうんとも
寸とも動かない状況でした。

お客様の方では全く触れないという状況でしたので、掃出しサッシの
ハンドルセットやロックレバー、ドアに内蔵するロックケース(バックセット)
といった部品を全て揃えて現場に伺いました。

写真は、その時外してきた壊れたロックレバー。(正常なものは、弊社の古い
在庫品)

ロックケースの穴に差し込んで鍵を操作する為の金属バー周辺が、欠損して
いるのがお分かりでしょうか。

ロックレバーが破損したという状況からすると、可動ドア自体の建て起こし
(左右・上下の位置)がずれてしまって、レバーを無理に動かさないと鍵が
掛けられなかったような気がします。

(そういう場合、鍵爪を引っ掛けるロック受けの金物の位置をずらしても
鍵は掛からないと思いますので、ドア自体の建て起こし調整が必修です)。

部品が壊れたので、部品だけ供給してもらえれば自分で付け替える
というお客様がよくいらっしゃいますが、建て起こしを調整する技術や
専用の道具がない為、ロックがしづらい状態で使っているかも知れません。

また、ヴァイスロイの掃出しサッシの鍵は、単に取り付ければ終わりという
代物ではありません。

鍵本体は、ロックケースとフェースプレートとが一体で出来ています。

ただ、現在手に入るのは、ロックケースだけとなっていますので、
フェースプレートは既存の一体型のものから取り外して、それを
新しいロックケースに組み直すということが必要です。

でも、フェースプレートは鋳物で出来ており、ロックケースと
フェースプレートを切り離す際にフェースプレートの固定部分が
破損する危険があります。

そうなると、古いフェースプレートを新しいロックケースに固定
することが難しくなりますから、分解・組立を如何にうまくやるか
という点で、知恵も必要になってきます。

ヴァイスロイは会社自体が既にありませんから、部品自体を大切に
扱わないとそれを直すには相当な手間や費用が掛かります。

今回もいろいろイレギュラーな問題が発生しましたが、お客様の
協力もあって何とか修理を完了することが出来ました。

遠く愛知県から福岡まで出向いて行って、もし修理が出来ないなんて
ことになったら、ほんと大変なことになりますからね。

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