こうなっていたら、交換修理 | 住まいと環境~手づくり輸入住宅のホームメイド

住まいと環境~手づくり輸入住宅のホームメイド

名古屋で自然志向の本物の輸入住宅を造りたいと思って、カナダから外壁用レンガ、ドライウォール用資材、バスタブ、キッチン・洗面キャビネット、水栓金具、自然素材等を輸入しているビルダーです。環境・アレルギー・アトピーの症状に配慮した家づくりを目指しています。



名古屋市の輸入住宅に現地調査へ伺った際に、ついでにここも見て欲しい
ということでチェックさせて頂いたアルミクラッドの木製ドア。

こちらのサッシのメーカー名はよく分かりませんが、観音開きの高級な
フレンチテラスドアという仕様です。

ただ、25年間何もメンテナンスをしていないという状況で、ご覧のように
ドアの木が黒ずんできていても、まあいいかという感じで放置をしてきた
らしいです。

こうしたドアが複数あるのですが、太陽や風雨に曝される南面のものは
全てこのような状態になっていました。

残念ながら、このような状態になっているとドアそのものを交換するという
のが一般的な方法ですが、窓メーカーもはっきりしない為交換用のドアを
新しく製作してもらうということが出来ません。

マーヴィンもそうなんですが、国内からメンテナンスサービス事業を
撤退させてしまったサッシ・メーカーのものは、基本的に建具類を新しく
作ってもらうことが出来ないのです。

そこで苦肉の策として、腐ってきている木枠の部分を外して、そこの部分だけ
加工・成形した木に入れ替えて修理するというやり方を行います。

ただ、費用を出来るだけ抑える為に途中で木をつなぐということもやりますから、
そこの部分だけつなぎ目が見えてしまうかも知れません。

塗装などで出来るだけ気にならないように仕上げますが、気にして見れば
どうしても見えてしまうことはご了承頂かなければなりません。
(でないと、悪くなっていない部分も含めて、つながっている部分の木枠は
全て交換するということになってしまい、費用も大幅に掛かることとなります)

勿論、こうした不具合の原因は、雨がガラスの周囲やアルミカバーのつなぎ目
から入り込んだことですから、そういう部分の防水処理や室内側の木部も
防水塗装をしてやることが大切です。

因みに、こういう不具合はメーカーの問題ではなく、ペアガラスのサッシ
というものは10年くらいでガラス防水を行わなければいけないという
ことを、日本の住宅メーカーが全く知らなかったということが原因です。

ブームやトレンド、金儲けだけで家づくりをして、輸入資材のメンテナンス
に何ら知識を持ち合わせていなかった住宅業界に責任があるように思います。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートを
して欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、
現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。
全国どこでもご相談を受け付けます。

尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつか
ご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの
皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。