マーヴィン(Marvin)社製輸入サッシ周りに施された大きめの
飾りモールディング。
こうしたモール材(ミルワーク)は、窓の周囲を豪華に見せるという
目的で輸入住宅には多く使われます。
材質は硬質ウレタン。発泡プラスチックという軽い樹脂を成型して
作られていますから、然程構造的な負担にはなりません。
ただ、発泡スチロールと同じで、太陽光や風雨などによって経年劣化を
起し、材料が収縮してくるという性質を持ち合わせます。
それを抑制する為に、表面に耐紫外線の防水塗装を施すのですが、
それも徐々に劣化してきます。
そうなると、写真のようにモールディングのつなぎ目が開いてきて
更にそこから雨等が入り込むということになるのです。
つなぎ目の奥は塗装がなされていないことが多いですから、
これをそのままにしておくと、ウレタンがボソボソになってきたり、
モール材が反って変形したりするので大変です。
そうなる前につなぎ目を目地材や防水コーキングで補修して、
その上から適切な塗装をしてあげることが大切です。
モールディングは、家を豪華に美しくする素敵なアイテムですが、
悪くなってきた状態を放置すれば、反って家をみすぼらしく感じさせる
ものとなってしまいます。
新築ばかりに目を奪われないで、その後のメンテナンスやリフォーム
の重要性を認識することが、本当の家づくりだと思います。
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