以前、石膏ボードを貼った壁や天井にクラックが入らない
ようにする為には、紙で出来た専用のジョイント・テープが
絶対条件だというお話を書きましたが、それをもう少し
詳しく説明させて頂きます。
まず、この写真は、通常使われるプラスチックのメッシュ
テープを石膏ボードと石膏ボードとのつなぎ目に貼って
それを上下に引っ張ってみたところです。
メッシュ・テープは、人間の力でも簡単に延びてしまい
それぞれの石膏ボードが上下にずれてしまいます。
そして、そのずれが大きいとプラスチックの繊維が
ちぎれてしまうのです。
これでは、補強の意味がありませんね。
そして、次に紙で出来た専用のジョイント・テープは
どうでしょうか。
こちらは、比較的厚手の紙で出来ているのですが、
人間の力ではどうにもならないくらいジョイントが
動かない状態です。
皆さんもお分かりだと思いますが、薄いコピー用紙を
水平方向に引っ張っても破れないという特性を利用しています。
そういった特性を生かして施工するのが、本当の建築なのです。
これは、水性塗料で仕上げるドライウォールだけの施工
ではありません。ビニール・クロスを貼る内装でも
下地となる石膏ボードは同じですから、紙で出来た専用の
ジョイント・テープを使わないでクロスを貼るのは
施工不良と考えるべきでしょうね。
皆さんは、どう思いますか?