ホメオパシー国際セミナー後記
ヨコハマヒーリングデンタル院長の小泉です。
8日から3日間にわたるホメオパシー国際セミナー(Rajan Sankaran先生)が終了しました。
3年連続の今年は今までの総まとめというべき内容だったと思います。
実際のケースを中心に患者さんの中心にある問題に迫っていきました。
その道筋は実に明快でシンプルなのですが、すぐにそれができるかいうと相当難しいと言わざるを得ません。
私も3回受講したことで、今までぼんやりとわかったつもりでいたことがはっきり分かったと感じました
やはり継続は力なりということですね。
今回のセミナーで印象に残ったことをひとつだけあげます。
知識を得る方法は2つある。
1.理性や分類で知識を得る方法。
これはいわゆる勉強です。どこかで聞いたことがあるとか見たことがあることから学ぶ方法。
2.ただ観察すること、深く完全に完璧にすべてを全体を観察することから学ぶ方法。
実はこの2の方法が真実を知る唯一の方法である。
そしてこれができればよいホメオパスになれるし、できなければなれない。
非常にシンプルながら実は大変困難なことだと思います。
この「ただ観察することから学ぶ」とは、ヘルマン、ヘッセ著シッダールタに登場する川の渡し守ヴァスデーヴァに通じるところがあると感じました。
シッダールタ曰く「ヴァスデーヴァはきわめて単純な人で、思索家ではなかったが、ゴータマ同様に必然の理をわきまえていた。彼は完全な人、聖人だった」という箇所があります。
まさにヴァスデーヴァは川をひたすら観察することのみですべてを悟った人だったのです。
さらにいえば、いわゆる知識は神道でいう「異心」の中に属します。
しかし、真理は異心を祓った本体にあります。
知識は大事だが残念ながらそれだけでは真理には辿りつけないということなのです。
現代医学はどうしてもエビデンス至上主義ですので2のような方法は不確かであてにならないと軽視されます。
しかし、本当にまるごとその人を治療するのならば2の方法しかないということです。
あらためてホリスティックに診療するということの意味と道筋を学んだ気がします。
Sankaran先生、ありがとうございました。