※ある意味、前回の続きです。
間違えたもう一方の神社、「酒列磯前神社」にも行きました。
駐車場に車を停めて、横から参道に入ると、そこは境内の入口近くです。
長い参道を歩くのはあとにして、まずは拝殿前に行きました。
あら? ここは何も変わっていないかも? と思いました。
神様は、以前と同じく、海の神様です。
拝殿前に、大きなキツネの眷属が2体、座っているのも、変わっていません。
特別に気持ちのいい、本殿の裏側も変わっていないのです。
龍が新しく来たのかもしれない、と思っていましたが、龍はいませんでした。
こっちの神社に変化はないのだな、とふと見たら、「宝くじ高額当選祈願祭」と書かれたものが置かれています。
そこで、宝くじの当せんを願うことについて、神様にお話を聞きました。
神様が言うには、最近は「開運」を願う人が多くなったそうです。
それで、そちらのほうに力を入れている、とのことです。
龍の本に間違えて書いたことを伝えると、「たまに来るぞ」と神様が笑っていました。
どういう意味かと言いますと、私が以前に、この神社について書いた本「にほんの結界ふしぎ巡り」を読んで、参拝に来る人がけっこういるそうです。
しかし、名前が似ているからか、場所が近いからか、この神社に龍がいると間違えて、
「龍パワーを下さい!」「龍パワーをもらって自分で頑張ってみます!」とお願いする人がたまにいるらしいのです。
一生懸命に願っているその願掛けを、叶えてやれないのは心苦しい、と以前から思っていたそうです。
で、その後、大洗磯前神社の龍が交代しました。
これまでいたのは、一匹狼のような、単独でいるのが当たり前、という威厳のある龍でした。
それを聞いて、「ああ、たしかに、そういう感じの龍だったな~」と思いました。
遠い場所から来た、みたいな、日本にもともといるような龍とは雰囲気が違っていたのです。
一匹狼の、気高かった孤高の龍から、社交的で陽気な龍にご祭神が代わりました。
こちらから眷属が行くと、前の龍はシュッとしていましたが、今度の龍は向こうから気軽に挨拶をするそうです。
えーーー!
龍が! 挨拶!! と驚きました。
とにかく、ものすごく気さくな龍だそうです。
こちらの神社で間違えてお願いをする人がいる、その人にも龍パワーを与えてくれないか、とためしに言ってみたら、
「オッケー! もちろんいいですよ~」みたいな感じで了解したそうです。
最初は、この神社から眷属が行き、どこそこの誰それが来て、こういう願いをしていった、みたいに、龍パワーを与えてほしい参拝者を知らせに行っていました。
でも、それも大変です。
眷属にも仕事があって、ヒマではないからです。
そこで、神社間をツーツーにしたほうがいいのではないか、となりました。
それで、2つの神社の空間をつなげた、と言います。
神社の空間全部ではありません。
つながっているのは1ヶ所だけです。
そのつながっている空間を通して、お互いの情報が行き来するそうです。
ですから、酒列磯前神社で、間違って龍に願掛けをしても、大洗磯前神社から龍パワーが届くようになっているのです。
へぇぇぇー! ですね。
「あの? それって、いつからですか?」
神様によると、龍が代わって、少ししてから、だそうです。
「大洗磯前神社の龍神が代わったのっていつでしょう?」
「去年」
というわけで、酒列磯前神社でお願いしても、大洗磯前神社の龍のパワーがもらえます。
こちらの神様は、開運のほうに力を入れるとのことでしたから、開運を願うといいです。
けれど、ここで「開運」と「龍パワー」を、ダブルではもらうことはできません。
酒列磯前神社で龍パワーをお願いしたら、海の神様には波動をいただくだけにします。
海の神様に開運をお願いしたい、でも龍パワーもほしい、という人は、大洗磯前神社に行って、龍パワーをいただくようにします。
神様が、2社の空間がつながっている部分を見せてくれました。
なんと! 酒列磯前神社から、大洗磯前神社の龍が見えるのです。
たとえ見えなくても、空間がつながっている部分を感じると、龍の気配がわかると思います。
結果から言えば、本で間違えたどちらの神社にも、大きな変化があったのでした。
駐車場から参道に入ったところです。
亀のお賽銭が、以前に比べ大幅に増えていました。
前に来た時は飴がお供えされていました。
神様は海の神様ですし、
本殿の裏側へ行くと、
うわぁ、気持ちいい~♪ というのも変わっていませんでした。
龍もいなかったです。
スタイルのいい木は健在でした。
表面上では何も変わっていませんでした。
このあと、お話を聞きました。
私が行ったのは、11月の初めでしたから、今年の祈願祭はまだだったようです。
去年の祈願祭の写真です。
これを見ると、つい、宝くじが当たりますように! とお願いしたくなりますね。
一の鳥居です。
この参道を歩かないのはもったいないです。
拝殿のところから眷属がじーっと見ているので、チンタラ歩くのではなく、姿勢を正して颯爽と歩きました。
スカッとした心地よい参道なので、歩くことがおすすめです。