まずは、たとえ話です。
A子さんは、ミュージシャンになりたいと思っています。
A子さんには作曲の才能があり、歌唱力もあります。
多くの人を歌で癒やしたい、という夢も持っています。
その夢を実現させるために、A子さんはデビューを考えていますが、デビューの方法にこだわりがあります。
音楽界には、〝曲は全部自分で作りました新人賞〟という、有名な賞があります。(完全に創作のお話です)
この賞を受賞してデビューすると、テレビやラジオなどから出演依頼がたくさん来て、一気に名前が売れます。
短期間で日本中に歌を届けられる、というわけです。
この賞は、ミュージシャンを目指す人のほとんどが……つまり、多くの人が受賞したい! と狙っています。
そこで、A子さんは神仏に願掛けをしに行きます。
「神様、次の〝曲は全部自分で作りました新人賞〟を受賞できますように! 受賞してデビューができますように! どうかお願いします!」
A子さんのこの願掛けの仕方は、悪くはないのですが、以下は私からのアドバイスです。
私がA子さんだったら、「デビューさせて下さい」とお願いします。
祈願のコアの部分は、〝デビューすること〟だからです。
けれど、どうしても〝曲は全部自分で作りました新人賞〟がほしい! 絶対にほしい! この賞を受賞をしてからのデビューしか考えていない、という場合……
私だったら、「次の」というフレーズは言いません。
「5年以内に受賞できますように」と言います。
というのは、すでに来年や、さ来年は、見えない世界では、受賞者が決まっているかもしれないからです。
多くの人が「ほしい!」と思っているもの……
それはつまり、多くの人が、どこかの神仏に、ゲットできるよう必死にお願いしているわけです。
その中には、才能のある人もいるはずです。
先にその人が、神仏に一生懸命に願掛けをしていると、見えない世界で、すでにその人の祈願が叶うことになっている、という可能性があります。
となると、「次の」とか「来年の」と言うと、その年の予定はすでに決まっているため、願掛けは叶いません。
神仏は……すでに祈願が成就する予定となっているのに、それをぶち壊す、壊して、そこに自分に願掛けをした人をすべり込ませる、ということはしません。
ですから、
「多くの人が狙っているもの」がほしい、
という場合は、やや長めの期間を設定して、お願いをすることがコツです。
このように、祈願内容によっては、少しくふうをすることが望ましいです。
『和の国の神さま』という本の「おわりに」に書いたのですが、
私は「ブログが書籍化されますように」とか、「文筆家になれますように」と神仏にお願いしたことは一度もありません。
もっと効果的なお願いをしました。
それが叶えられて、ブログが本となって出版されました。
願掛けがなかなか叶わないという人は、時機待ちなのかもしれませんし、神仏が調整している、段取りを整えているさいちゅうなのかもしれません。
けれど、願掛けの仕方を少し変えるとサクッと叶う、というパターンもあるのです。
願いごとをなんとしてでも成就させたい! という人は、願掛けの仕方をくふうしてみてはいかがでしょうか、というのが、本日のお伝えしたい内容です。