私が「不思議だな~」と思うのは、人間の、亡くなる前に行く挨拶です。
親族だけでなく、親しかった友人や、お世話になった人に、最後のお別れをしに行くわけですが、
これは、その会いたい「人」を目標にして、
言い方を変えれば、会いたい「人」を目指して、行きます。
その人の「家」を目指して行くのではありません。
ですから、お目当ての人が引っ越しをしていても、何年も会っていなくて、現在どこに住んでいるのか知らなくても大丈夫、というわけです。
「家」は関係なく、「人」に向かって行くからです。
そのため、大人になってから連絡を取っていないのに、大昔の同級生が「バイバーイ!」と言いに来たりもするわけですね。
このシステムがどのようになっているのかは、今のところ謎です。
わかっていません。
けれど、「人」を目標にして行くことができるという、そのおかげで、最後に会いたい人には、ちゃんとお別れをしに行くことができます。
私は先日、引っ越しをしたばかりなのに、最後のお別れに来てくれた方がいて、貴重な体験をしました。
あらためて「不思議なシステムだな~」と思ったので、ちょっと書いてみました。