願掛けをして、それを叶えてもらったら、お礼に行くと神様や眷属に喜ばれます。
神様側からすると、お礼を言われたくて願いを叶えたわけではないし、「お礼に来るのは当たり前」という考えもないので、お礼に関してはなんのこだわりもありません。
ですから、お礼を言いに行かなくても問題はなく、無理をする必要はないです。
けれど、行くと、わざわざお礼を言いに来た、ということで、とても喜ばれ、歓迎してもらえます。
というのは、お礼に行かない人のほうが多いからです。
お礼に行くとしても、願いが叶ったらすぐに行かなければいけないということはなく、半年後でも1年後でも、行ける時で大丈夫です。
神社に行って、お礼を言うだけでは足りない……
もっと大きく感謝を伝えたい、何か神様が喜んでくれるようなことをしたい、という方もいらっしゃると思います。
その場合、お礼の絵馬を奉納するといいです。
新刊の「神仏のみことば」に書いたのですが、埼玉県の行田八幡神社には「お礼参り専用の絵馬」がありました。
その後、あちこちに取材に行った時に授与所をよく見たら、少数ですが、他の神社でもお礼専用の絵馬を見かけました。
このような絵馬がある神社だったら利用するといいです。
ない場合は、普通の絵馬でもかまいません。
神様へのお礼の言葉を書いて、感謝の気持ちを絵馬に込め、絵馬掛けに掛けて帰ります。
こうすることで、濃い信仰心(あたたかい感謝の気持ち)がいっぱいに詰まった絵馬を、境内に置くことができます。
その感謝の気持ちは、しばらくの間、ほわほわと境内の空間を癒やします。
お酒やお供え物などに比べると、絵馬はお手軽な感じがするかもしれませんが、神様に一番喜んでもらえるのは信仰心の奉納です。
つまり……お礼は、行くだけで、それで十分なのです。
行くことに加えて、感謝の気持ちを境内に置いて帰るのですから、絵馬は立派なお礼の奉納品になります。