結論から言いますと、3番目の孫の前世は、私と縁のある人でした。
去年、まだ息子のお嫁さんが、妊娠する前のことです。
その人が、早朝の夢に出てきました。
何も言わず、私の目の前に立って、じっと私を見つめていました。
何かを期待しているような明るい表情でしたが、この時は、詳しいことはわかりませんでした。
目覚めて、「はて?」と、私のところに来た理由を考えました。
その人は亡くなってからずいぶんたつし、迷っていたとは思えないので、成仏した報告ではないことは確かです。
私に何かを知らせに来たのかな? と思いましたが、一切話さなかったし、ジェスチャーなどもなかったので、私の身の上に何かが起こる、という知らせでもなさそうでした。
ということは、生まれ変わりのお知らせ? と思いましたが、その時はそこまでしか考えませんでした。
で、そのまま、忘れていたのですが、お嫁さんが妊娠した直後、今度は昼間に来たのです。
私がうとうととまどろんでいる時に、半覚醒の夢に出てきました。
今度は、驚くほどの、極上の笑顔で、ニコニコしています。
ものすごーーーく嬉しいことがありました! みたいな感じでした。
もちろん、この時も、前世の人物の姿です。
その笑顔を見た瞬間に、「ああ、私の孫として生まれてくるのだな」と、わかりました。
私がそこに気づくと、その人物は軽くうなずいて、消えていきました。
見えない世界は奥が深いですね。
今回の体験では、新しい発見がありました。
人間は生まれる前に、あちこちに挨拶に行きます。
その時、前世での縁を知らせたい場合は、キラキラした魂の姿では行かないのです。
一般的な挨拶だと、キラキラしている姿(魂)しか見てもらえませんから、相手には前世が誰だったのかがわかりません。
なので、前世の姿を見せられる唯一の方法として、夢に出て挨拶をするのです。
なるほど~、でした。
このような特殊な挨拶をして、生まれてきた孫に会いました。
会った瞬間に、前世の人物が見えるのかな? とワクワクしましたが……
まったく見えませんでした。
魂が同じ、ということはわかるのです。
けれど、生まれた孫は、前世の人物とはまったくの別人であり、全然違う人でした。(当たり前ですが)
前世をこれっぽっちも引きずっていないのです。
そうか、生まれ変わるというのは、こういうことなのだ、と実感しました。
生まれる前の、魂の状態だったら、前世はあるというか、その人に重なって前世が存在しています。
しかし、この世に生まれ出たら、もう別人そのものなのです。
前世や過去世は関係のないものとして、キレイさっぱりと封印されています。
よって、ここからはまったく違う人物として、新たに、まっさらな人生を歩んでいきます。
生まれ変わりのシステムはすごい! と思いました。
東京に帰る時、こうして生まれてきた3番目の孫に、心からのお祝いを伝えておきました。
「◯◯ちゃん、新たな人生の門出やね。おめでとう! 悔いのないように、人生を思いっきりエンジョイしようね」
明日、発売です。