「金刀比羅神社」という名称なので、金運や運気に強い神様がいらっしゃるのかな? と思った私は、釧路からレンタカーで根室まで行ったことがあります。
片道2時間、往復4時間かかりました。
北海道って広いんだな~、とあらためて思いました。
ここの神様は、海の神様でした。
近くの島に小さなお社がひとつあって、神様によると一の眷属が、ここで町を守っているそうです。
一の眷属だそうですが、立派な神様になっていました。
ご祭神はけっこう大きな神様で、力もあり、そしてとても優しいです。
『文庫版 神様のためにあなたができること』の「文庫版おわりに」に書いたのですが、ここで素敵な母娘に出会いました。
とてもありがたく貴重なエピソードなので、ブログでもご紹介しておきます。
この神社は、駐車場から境内に入ると、横道からの参拝となるため、まずは神社の入口に向かいました。
正式な参拝をしたかったからですが、一の鳥居の写真も撮りたかったのです。
入口に向かって歩いていると、前方に、参拝を終えた高齢の女性が2人、並んで歩いていました。
手をつないでいます。
「仲がいいんだな~」と、ほのぼのとした気持ちになりました。
2人はゆっくりゆっくり歩いていたので、2人を追い越し、入口に到着した私は一の鳥居を出て、そこで写真を撮りました。
今度はそこから社殿に向かって歩きます。
さきほどの2人が前方から歩いてきます。
2人とも高齢だということはわかっていましたが、正面から見ると、ひとりは明らかに100歳前後なのです。
転んだりしないように、慎重に歩いていました。
もうひとりのほうも80歳くらいでしょうか。
見たところ、どうやら2人は母娘のようです。
娘さんはまだしっかり歩いていましたが、お母さんのほうは高齢なので、歩行がやや不安定です。
特に石段は危ないからか、1段1段、時間をかけて降りていました。
娘さんが手をつないでいるのは、お母さんをひとりで歩かせるのは危険だからだろうと思います。
2人はニコニコと笑顔で会話をしていました。
とても感じのいい母娘で、見ていると、なんだかホッとするというか、安らぐというか、気持ちがなごむのです。
私とすれ違う時に、お母さんが「おはよう」と、にこやかに声をかけてくれました。
娘さんも続けて「おはよう」と笑顔で言ってくれます。
見ず知らずの私に、朝の挨拶をしてくれたのです。
嬉しくなった私も「おはようございます!」と元気に挨拶を返しました。
もちろん、ニッコリと笑顔も忘れずに、です。
2人とすれ違ったあとで、神様に質問をしました。
「神様のご加護で、いつまでも元気でいられるのですね?」
「縁を与え、守っているというのもあるが、本人たちの心構えが違う」
「えっと? それはどういう意味でしょう?」
神様が言うには、この母娘はとても信仰心が厚い、とのことです。
そこにプラスして、「神様、今日も元気です。ありがとうございます」という、感謝の気持ちを常に持っているそうです。
この〝感謝の気持ち〟の〝よい念の作用〟が大きいというのです。
「感謝をするのは、人間にとって、それほどまでによいことなのでしょうか?」
神様はうなずいて、続きを教えてくれました。
常時、感謝の気持ちを持つことで、人間は「内部」がよい状態になります。
心の内部もそうですが、体の内部もです。
細胞のひとつひとつが活性化して元気になり、活発に働くので、健康を保つことができるそうです。
信仰心が厚い人の中には、「神仏に生かされている」という考えを持った人がいます。
「今日も1日元気で過ごせるのは神仏のおかげ。神様、仏様、ありがとうございます」と謙虚に思うため、そこに感謝の気持ちが生まれます。
「ありがとう」は非常に波動の高い言葉で、この気持ちを常に持っているのですから、文句ばかり言っている人や、日々不満だらけで生きている人とは波動の状態が違います。
信仰をすることで神仏に守ってもらえて、
そのうえ、さらに、感謝の念の作用で体を元気に保てる、というわけです。
参道を歩いていた素敵な母娘が、さりげなく教えてくれた、ありがたい「感謝」の作用のお話でした。