前回の補足をちょっとしておきますね。
「眷属さん」とお呼びするのが失礼なのは、神棚に限らず、置物、絵馬、縁起物に来て下さった時もそうです。
「眷属さん」ではなく、「眷属様」というように、いくら丁寧に言っても、失礼に変わりはありませんので、お気をつけ下さい。
神社以外では「神様」とお呼びすれば、間違いがありません。
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国内旅行ではあまり聞きませんが、海外旅行ではロストバゲージの体験談をよく聞きます。
なので、私は、海外で移動をする時は、小型で軽いナイロンのボストンバッグに、コンタクトレンズや洗面道具、1日分の着替えなどを入れて、機内に持ち込んでいます。
オーストラリアでは、エアーズロック空港でのロストバゲージが非常に多い、と旅行会社の案内に書かれていました。
サングラスとか日焼けどめは、預ける荷物に入れず、機内持ち込みの手荷物に入れたほうがいい、とまで書かれていたのです。
それを読んで、「ええーっ! そんなに多いん?」と不安になりました。
ロストバゲージは、荷物がどこへ行ったかで、手元に戻る時間・日にちが違うようです。
翌日にホテルに届けばいいほうで、2~3日戻ってこなかった、という話も聞きます。
エアーズロックへは、行きは、シドニーからの直行便でした。
直行便だから、なんとか大丈夫かな、と思いましたが、不安だったのは帰りです。
エアーズロックからシドニーへ飛び、そこで乗り継ぎをして、シドニーからメルボルンまで行く予定だったのです。
乗り継ぎをすると、ロストバゲージ率が高くなります。
「ひ~、不安~」「ものすごく心配~」ということで、同行している3柱の神様に必死でお願いをしました。
「ロストバゲージは困ります。スーツケースも私と一緒にちゃんと飛行機を乗り継いで、メルボルンまで行きますように」
その日のシドニーからメルボルン行きの飛行機は、悪天候のせいで、欠航があったり、大幅に遅れが出たりしていました。
私の不安はピークでした。
2時間遅れでやっと出発し、メルボルンに着きました。
スーツケースが出てくるのを待つ間、
「どうかちゃんとスーツケースが出てきますように!」と、必死で祈っていると、
玉置の神様と、熊野本宮の大天狗さんが、笑いながら、「心配ない」と言います。
「ヤタガラスが守っておる」
あれ? そう言えば、ヤタガラスさんがいない……と気づいた時に、ちょうど私のスーツケースが出てきました。
それを見て、ビックリです。
なんと!
ヤタガラスさんが、少し小さくなって、足で私のスーツケースをつかんでいたのです。
スーツケースをしっかり守ってくれていたのですね。
その時に、スーツケースと一緒に、ヤタガラスさんが飛行機の貨物室にいるところが見えて……
涙が出ました。
神様は、私たち人間のお願いを、そこまでして、ちゃんと叶えて下さるのです。
なんて優しいのだろう……と思ったら、さらに涙がドバーッと出ました。
そこからは、しばらく涙が止まりませんでした。
同行してくれた3柱の神様は、その様子を見て、明るく笑っていました。
神様は、「守る」と言ったら、徹底的に守ってくれます。
それが神様です。
本当にありがたいですね。
神様のありがたみをひしひしと感じた、オーストラリアでの出来事でした。