神社に参拝に行ったら、もしくは、霊山に登ったら、
神域内では思いっきりたくさんお話をしたほうがいい、ということを、これまでにしつこく書いてきました。
ちゃんとした話題でなくてもいいのです。
その時に抱えている悩みを相談してもいいですし、誰にも言えないグチを聞いてもらうのもアリです。
昨日は奮発してウナギを食べたんですよ、とか、今日は寒いですね~、などの、本当になんの意味もないような話題でもかまいません。
たくさんお話をしたほうが、神様や眷属に親しみを持ってもらえます。
さて、そこで、「これってお礼が必要?」と思う展開についてです。
たとえばですが、このようにおしゃべりをしたとします。
「神様、明日から3日連続で、やっとお休みが取れました!
せっかくなので、伊勢神宮に行こうと思います。
人生初のひとり旅なんです。
伊勢神宮まで遠いし、ちゃんと電車の乗り継ぎができるかな……って、ちょっと不安もありますが、楽しんでこようと思っています。
あ~、ワクワクする~。
何を食べようかな。
有名なお菓子はおさえておくべきですよね。
あっ、イタタタ。
うわ~、やっぱり時々痛みが襲ってくるなぁ。
虫歯なんです。
治療しなきゃと思っているのですが、なかなか歯医者さんに行く時間がなくて……。
ここんとこ、毎日のように痛むんです。イタタタ」
このように、世間話として、予定をあれこれしゃべり、ついでに虫歯の話をしたとします。
このあと、不思議なことに、なぜか虫歯がまったく痛まなくなり、3日間の旅行でも、一度も痛みがなかった……と、なれば、
神様が痛まないように守ってくれた、とわかります。
この場合、お礼を言いに行くべき? と悩む方がいらっしゃるかもしれません。
でも、思いっきり「虫歯を治して下さい!」と〝お願いをした〟わけではなく、
世間話の中で、話のついでに「歯が痛いんです~」と言っただけです。
お願い(願掛け)は、していないけれど、痛まなかったのは事実だから、お礼は行くべき? すぐに行くべき? とそこを悩むかもしれません。
私だったら……すぐには行かないです。
次の参拝をした時に、お礼を言います。
もしも、ガッツリとした願掛けをしたのであれば、お礼は必須です。
〝お願い〟しているからです。(でも、この場合もすぐに行かなくても大丈夫です)
けれど、上の例のように、世間話を聞いた神様が、神様の親切で、歯が痛むことのないようにしてくれたパターンだったら、
お礼に行かなきゃ! すぐに行ったほうがいい? すぐに行かないと失礼? 行かなかったら、あいつはモー! って思われる? と悩むのは違います。
次回の参拝時でじゅうぶんなのです。
私は、全国のあちこちで、世間話をしています。
その話を聞いた神様が、親切で、ごりやくや恩恵を授けて下さることがあります。
けれど、自宅から遠く離れた神社ばかりですから、すぐにはお礼に行けません。
ヘタをすると、死ぬまで行けないかも? という神社もあります。
そのような場合は、死ぬ直前の、魂が自由に移動できる時に行っても問題ありません。
「え? そんな先でもいいの? でも、覚えているかどうか自信がないんですけど」と思われるかもしれませんが、大丈夫です。
魂は、人生で起こったことをしっかりと記憶していますから、忘れることはありません。
ちゃんとお礼を言いに行くことができます。
というわけで、願掛けをしていないのに、ごりやくを下さったんだな~、と思ったら、
近所などで気軽に行ける神社であれば、お礼を言いに行き、
遠くてしばらく行くのは無理、となったら、死ぬ前の、魂の状態で行ってもかまいません。
神様はお礼を言ってほしくてごりやくや恩恵を与えているのではありませんから、次にお会いした時に、ニッコリと笑顔で参拝すれば、それでオーケーです。