いただいたメッセージで、一番多かったのは、亡くなった方の写真にお供え物をしている、という内容でした。

 

仏壇ではないところに写真を飾って、そこにお水やごはんをお供えしているそうで、「届いていますか?」という質問も添えられていました。

 

えっと、これはですね……

 

「死んだらどうなるの?」という本にも書いているのですが……

 

非常にお伝えしづらくて、なんだか申し訳ない気持ちになります。

 

けれど、嘘は書けませんから、正直に言いますと、

 

お供え物は届いておりません。(写真の故人が成仏している場合です。万が一、成仏していなかったらまだ幽霊ですから、そこにいて、飲んだり食べたりしている可能性があります)

 

ほとんどの人が成仏していると思われますので、そのお供え物を、故人が召し上がることはありません。

 

写真にお供え物をしたい、それを故人に届けたい、という場合、写真を位牌のように、道がつながったものしなければなりません。

 

道をつなげる方法は、今回のテーマから離れてしまうので、よかったら「死んだらどうなるの?」を参考になさって下さい。

 

お供え物は届きませんが、お供え物目当てにやってきた幽霊が、他人の写真に入り込むことは、まずありませんから、写真の処分はしなくても大丈夫です。

 

でも、お供え物はやめたほうがいいですよ~、というのが、私の意見です。

 

何も来ていなければいいのですが、そのお供え物を食べようと、せっせとやってくる幽霊がいるかもしれないからです。

 

幽霊は、お供え物が置いてあることを、はるか遠くから見つけてやってくるわけではないので、見つからない間は大丈夫です。

 

幽霊が来ない、というお宅も大丈夫です。 

 

幽霊が入りづらいという家がありますし、近所にフラフラしている幽霊がいない、土地が強くて幽霊が寄って来ない、などいくつかの理由があって、まったく心配いらないお宅もあります。

 

成仏していたら、写真にお供え物をしても届きませんが、「届くかも?」と思われる方は、幽霊が食べられる唯一のものが白いごはんであることは知っておいたほうがいいです。

 

お赤飯や炊き込みご飯など、白いごはん以外だったら、お供えしても、幽霊は食べられません。

 

お饅頭などのお菓子とか、果物もそうです。

 

けれど、「ここは何かしら、お供え物をする家だ」と幽霊が理解すれば、白いごはんをお供えされる日を待つかもしれず……

 

幽霊に居ついてほしくない、という方は、神棚・仏壇以外の場所に、お供えはしないほうがいいです。 

 

以下のようなメッセージもありました。

 

位牌がない水子を弔うため、紙に文字を書いて、仏壇の中に入れている。

 

親戚や、お世話になった人の戒名を紙に書き、仏壇の中に入れている。

 

どちらも大丈夫です。

 

幽霊は、仏壇の中に入れないからです。

 

手書きの紙を仏壇の中に入れて、お供え物をするのは、〝幽霊が来るかどうか〟の観点で言えば、問題ありません。

 

重ねて言いますが、幽霊は仏壇の中に入れないので、仏壇の中のものを食べることはないのです。

 

ただ、その手書きの紙は、道がつながっておりません。

 

ただの紙です。

 

でも、そのように供養したいのであれば、それはそれでいいと思います。

 

自己流供養で作った「手書きの紙」の処分ですが(仏壇に入れていたものも含みます)、

 

お正月に神社に持って行って、前年のおふだやお守りと一緒にお焚き上げしてもらうのは、やめたほうがいいです。

 

いくら和紙に包んで見えなくしていても、それは神社の神様に、たいへん失礼な行為だからです。

 

神社の「古札納所」に入れるのも、神様に対して、考えられないほど失礼な行為となるので、やめたほうがいいです。

 

厳しい眷属がいたら、叱られる可能性があります。

 

それくらい失礼なのです。

 

では、お寺の「古札納所」はどうかと言うと、ここに入れるのもNGです。

 

「古札納所」は、神社仏閣で売っている、もしくは祈祷で授かった古いおふだや、お守りをお返しするところです。

 

自己流の供養で作成した、位牌の代わりとするものを入れるべきではありません。

 

お寺に、手書きの紙の処分を、正式にお願いしにいくのであれば、祀ってある仏様にこだわる必要はないです。

 

どの仏様がご本尊でもオーケーです。

 

家から持って出る時は、手書きの紙に入っているかもしれない幽霊に向かって「仏様のもとに行けるようにしますね」とひとこと声をかけ、新品でなくてもいいので、清潔な布にくるんで、バッグに入れます。

 

この時、お塩で清めることはしません。

 

塩で清めてしまうと、その場(家の中)で離れてしまう(落ちてしまう)かもしれないので、塩で清めずに持ち出します。

 

お焚き上げをお願いできるお寺がわからない、

 

そのようなことを頼める知り合いのお寺がない、

 

お坊さんに読経込みの処分をしてもらうのは高そう、その費用が捻出できない、

 

というメッセージも数多く届きました。

 

処分をしてもらうのは、郵送でも問題ありません。

 

ネットで検索をすれば、郵送で受け付けてくれるお寺がいくつかヒットします。

 

お焚き上げは、値段が高いからいい、ということではないので、安いところでも大丈夫です。

 

ただし、〝お寺〟限定です。

 

お寺でお焚き上げをしてもらえれば、それでオーケーです。

 

チラッと調べてみると、千円以下でやってくれるところもありました。

 

郵送の場合も、「仏様のもとに行けるようにしますね。到着するまでちょっとだけ我慢して下さいね」とひとこと声をかけ、

 

塩で清めずに、新品でなくてもいいので、清潔な布、または新品の和紙にくるんで、封筒やレターパックなどに入れます。

 

自己流供養をしていて、もしかしたら幽霊が入り込んでいるかも? でも、自分で処分してあげたい、という場合、できることは、たったひとつです。

 

「海に流す」という方法です。

 

自分でするのなら、海に流すことだけが、なんの障りもなく、すっきり離れてもらえます。

 

紙に向かって、供養が難しくなったことを告げ、ごめんなさい、と丁寧に謝り、「これから海に流しに行きます」ということを伝えます。

 

新品でなくてもいいので、清潔な布にくるんで、バッグに入れ、海に行きます。

 

こちらも、塩で清めずに持ち出します。

 

海についたら、布ははずし、文字を書いている紙だけを流します。

 

あとは「振り返らない」ことを〝厳守〟し、帰宅します。

 

この方法は手間がかかるし、うっかり振り返るとあとがたいへんなので、お寺にお願いするのが一番です。

 

郵送で受け付けてくれるありがたいお寺に、お願いすることをおすすめします。

 

ペットの写真にお供え物をするのも同じです。

 

届いておりません。

 

ペットは人間とは存在自体が違うので、供養はいらないのですが、してあげたいのであれば、それもいいと思います。

 

ミニ塔婆というものがあるそうですが、これも道がつながっていなければ写真と同じです。

 

最後に、幽霊の格が上がるってどういうことですか? という質問がありました。

 

すみません、これはですね、私の言葉の選択ミスです。あせる

 

格というより、質? 意識? 悟り具合? が上がるのです。

 

幽霊にも段階があります。

 

恨みつらみで成仏できずに、激しい憎しみを持った幽霊、

 

怒りが猛烈に強く、人間に障りを与えまくりの幽霊、

 

行く先がわからずに、さまよい続けている幽霊、

 

実は成仏できるけれど自分で幽霊にとどまっている幽霊、

 

成仏しているくらいの段階にいるのに、光の入口を知らない幽霊、など

 

幽霊は全員が同じ状態ではないのです。

 

ですので、「私が実際に見た自己流供養のお話」に書いたように、来ているのがよい幽霊なら、もしくは、日々の供養で悟り具合が上がっている幽霊ならまだいいのですが、

 

怖い幽霊もいるので、注意が必要ですよ、というわけです。ニコニコ

 

 

 

 

 

 

 

 

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