この神社には、2回行きました。
最初の参拝は2015年です。
すごく評判のいい神社、と聞いたので、東京に行った時に寄ってみました。(当時は関西に住んでいました)
この日はお天気が悪かったのですが、東京にいられる日数が決まっていたので、参拝日を変えられず……
雨が降るなかをトボトボと歩いて行きました。
なんとも言えない、どんよりとした、暗くて、陰気な感じのするお天気でした。
境内は狭く、参拝者は私ひとりだけ。
ガラーンとしていて、「なんだか寂しい神社だな」というのが第一印象です。
銭洗い弁天さん像と、
福禄寿像がありました。
せっかく行ったのですが、この日は神様がわかりませんでした。
簡易的に2礼2拍手1礼だけをして、失礼したのです。
お話を聞くのは今日ではないのだな、と、わかりました。
ただ、「うわぁ、福禄寿さん、頭、ツルツルだな〜。たくさん撫でられているんだろうな」ということは思いました。
あれから8年、そういえば小網神社ってあったなぁ、と思い出し、お天気のよい日を選んで、ふたたび行ってみました。
前回も今回も、下調べはいっさいしていません。
評判のいい神社、という、この情報だけで行ったのです。
道路に面した鳥居から、3人並ぶと、もうそこがお賽銭箱ってすごいな、と思いつつ……
境内に一歩入ったところで、ご祭神が見えました。
なんと! お稲荷さんなのです。
大きなお稲荷さんが社殿の空間に座っているのですが、え? これって合ってる? と、とまどいました。
お稲荷さんが見えてていいの? と、あわててあたりを見まわしました。
でも、拝殿前にいるのは狛狐ではなく、狛犬です。
鳥居も赤くありません。
鳥居の横に掲げられていた提灯も「武蔵國古社 小網神社」と書かれていて、稲荷神社とは書かれていないのです。
短い参道にあった絵馬掛けには、龍の絵馬と、七福神の絵馬しかないし……。
どこにもお稲荷さんであることが示されていませんでした。
そこで、ふと、「そういえば、外に看板があった!」と、外観の写真を撮った時に見たことを思い出し、列を離れて見に行きました。
よかった〜。
お稲荷さんが見えていていいんだ〜、と自分が見たご祭神が正しかったのでホッとしました。
境内に入ってお話を聞くと、それはもう、度量の大きさが半端ない、素晴らしいお稲荷さんでした。
ビックリするほど徳が高いのです。
偉大なお稲荷さんであり、眷属の数も多いです。
神社の規模と合わない数の眷属がいました。
お稲荷さんも眷属も、にっこりと福々しい笑顔をしていて、こういうお稲荷さんもおられるのだな〜、と勉強になった神社です。
小網神社のお稲荷さんが、どのように度量が大きいのか、どういうふうに徳が高くて、偉大なのかは、こちらに詳しく書いています。
10月5日発売です。