神社仏閣は行ってみないとわからない、ということをこれまでに何回も書いてきました。
やっぱりそうだな~、と今日もしみじみとそう思いました。
レンタカーを運転して、はるばる遠くまで行ったのですが、そこは神様1柱のみの神社でした。
眷属がいませんから、その神社に、現在来ている人しか守れない、と言われました。
山間部の神社、人里離れた集落にあるような神社は、たまにこのようなところがあります。
今日行ったところは2社ほど、このような事情で書けない神社でした。
そして、1社は、駐車場まで行ったのですが、「あ~、ここは違うな~」ということで、参拝はせず、次に行きました。
取材に行っても、全部が書ける神社仏閣ではないので、こうしてせっせとあちこちに行っているというわけです。
さて、そこで、昨日のお話です。
昨日は旅館に泊まりました。(その地域には旅館しかなかったのです)
それが、そこそこ古~〜〜い旅館で……
出たのです!
幽霊とかではなく、大きなクモが~。
2間続きの広いお部屋でしたが、ふと壁を見たら、大きなシミがあり、
「あら? そのシミ、さっきからあったっけ?」とよく見ると、クモでした……。
ビビりました。
クモは壁を、上に向かってそ~っと動いていました。
え! ちょっと待って! そのまま天井のほうに行って、うっかりポトッと落ちたら困るやん……
というか、部屋の中をうろうろされるん、イヤやわ…… 怖いし〜。
ということで、なんとかして部屋の外に出そうと思い、持っていたクリアファイルを、ビビりながらクモのそばに差し出しました。
「クモくん、これに乗ってくれない? 外に出してあげるから」
「これに乗ってくれたら、庭に出してあげるよ~」(泊まっていたのは1階でした)
そう言っても、クモは動きません。
う~、クモってなんで言葉を理解しないんだろう、と思いつつ、仕方がないので、クリアファイルをクモの足の下に差し込む作戦にしました。
すると、クモはあわてて逃げて行きます。
あっという間に逃げてしまい、わずかに隙間があった押し入れの中に入りました。(布団が入れてある押し入れです)
そこで、今度は、大声でクモに言い聞かせる作戦に切り替えました。
「クモくん、そこから出ないでね! 明日の朝まで出ちゃダメだからね!」
「出てきたら、気づかずに、ぶっちゅーって踏んでしまうよ。座布団の端とか、布団の陰にいたら、見えないのよ。だから、知らずに踏むってわけよ。ぶっっちゅーー、って」
「夜中に電気つけないままトイレに行くかもしれないからね。そしたら、ごめん、絶対に踏むわ!」
「それ、イヤやろ? ぶっちゅーって、踏まれるん」
とまぁ、しつこくこういうことを言ったら、翌朝、私がチェックアウトをするまで出てきませんでした。
大きなクモだったので、意外と言葉が通じたのかも? と思ったところで、
もしかしたら、最初に言った言葉も通じていたのかもしれないな~、と思いました。
クモにしてみれば、雨が降っているのに、「庭に出してあげるよ」と言われ、
「なんでオレが外に出されるねん!」という気持ちだったのかもしれません。
ここ、オレんちやぞ! 文句があるんならお前が出て行けや! と、ムッとしたのかもしれないです。
クモの気持ちになると、なんだか笑えます。
そんな感じで取材をしていますが、小取材なので、明日、帰宅します。
10月5日発売です。