神棚シリーズを続けていますが、最後に新情報をお伝えします。
神棚には「神様眷属」や「眷属」が、神社から来てくれることがある、
滞在方法には、2種類あって、ずっと鎮座してくれるパターンと、時々来てくれるパターンがある、とここまで書きました。
新情報というのは、来てくれるのは「神様眷属」「眷属」以外に、「お使い」もいる、ということです。
新たにわかりました。
私はこれを知った時に、へぇぇぇ~! と驚きました。
神棚のお社に、ちんまりといるのです。
修行がまだ浅い眷属は、子どもの姿で見えます。
お稲荷さんだったら子狐、狼の眷属だったら子狼と、可愛らしいサイズ、可愛らしい姿で見えるのです。
お使いとして派遣されるのは、このような子狐、子狼クラスです。
普通の眷属と違うのは、神棚で、「家の神様」として働くのではなく、
何かあった時に、即座に神社のご祭神に伝えに行く、という役目をしています。
たとえば、家の前に「魔」の落とし穴が、急にポッカリ開いたとします。
うっかり落ちてしまうと不運に見舞われます。
けれど、人間には落とし穴の存在がわからないので、緊急事態のSOSを発信することができません。
しかし、お使いである子狐や子狼には、落とし穴がちゃんと見えます。
見つけ次第、即、神社のご祭神に連絡をします。
すると、神社から眷属がしゅ〜っと何体かやって来て、落ちないように守ってくれる、というわけです。
お使いは、修行の浅い眷属ですが、ご祭神に近いところにいたものが選ばれています。
「側近」という言葉が一番しっくりくるように思うのですが、でも、修行が浅いため、まだまだ未熟です。
なので、「家の神様」として来るのではなく、「連絡係」として来ています。
眷属がそんなに多くいない、眷属が足りない……だから修行を積んだ、ちゃんとした眷属を派遣できない、という神社では、窓口よりも濃いご縁として、「お使い」をつけてくれるのですね。
まれに、お使いを置くと同時に、神社との太い「道」をつけてくれることもあります。
勧請をしなければ、神棚に宿ってもらうのは難しいのでは? と私は、昔はそう思っていましたが、
信仰心の厚い人には、意外とサポート機能が整っているのです。
神棚は、家で、その神社にお参りする、手を合わせることができるものです。
つまり、家に、神社の出張所を持つようなものなのです。
神田明神に毎日参拝したくても、近所でなければ難しいと思います。
けれど、神棚を持てば、毎日、将門さんにご挨拶ができますし、お話もできるわけです。
せっせと手を合わせて信仰心を示していると、見まわりコースに入れてもらえるでしょうし、
もしかしたら、信仰心に感心した眷属が来てくれて、それまでは窓口だったのが、「家の神社」になるかもしれません。
このように、神棚は、「神様を身近にするもの」「神様に寄り添ってもらえるもの」なので、持っている人は大切にすることをおすすめします。