神棚にお祀りしたい、ということで、おふだをお迎えに行った場合、
「来てくれるのは眷属ですが、まれに神様ということもあります」と、私は本やブログに書いてきました。
神様、といっても、ご祭神が来ることはない、というのは、どなたもおわかりだと思います。
たとえば、神田明神の将門さんが、一般家庭の神棚に入ることは絶対にありません。
というか、サイズが合いません。
どこの神社のご祭神も、一般家庭に、その家だけを守りに行くことはないです。
私が言う、神棚に来てくれるかもしれない「神様」とは、「神様になっている眷属」です。
前回、「神様眷属」と表現しましたが、この眷属だったら〝可能性〟はあります。
ただし、神様眷属がいる神社は少ないです。
あちこちにいるわけではありません。
ですから、たまたまその神社に参拝し、たまたま神様眷属の手が空いていて、しばらく行ってやってもいいぞ、という偶然が重なった場合のみ、来てくれることがあります。
どこの神社も、一の眷属は来てくれません。
すべての眷属をまとめるお役目があるからです。
眷属で言えば、二の眷属あたりから、〝可能性〟があります。
というわけで、来てくれる神様というのは、神様眷属であり、ご祭神ではありません。
眷属だったら、一の眷属ではなく、その下の眷属です。
一般的には、ズラズラズラ~っといる、大勢の眷属の中の1体が来てくれるのが普通です。
さて、ここで、
「神様になっている眷属のほうが強そう! だったら、そちらに来てもらいたい」
あるいは、
「一の眷属が無理なら、二の眷属とか、なるべく強い眷属に来てもらいたい」
と思うかもしれません。
仕組みを知らなければ、このように思ってしまうのは当然です。
しかし、この願望はありえないくらい贅沢と言いますか、欲張りな希望なのです。
というわけで、その仕組みを次回に書きます。
※続きます。