おふだを家にお迎えして、神棚に祀ったら、まずはご挨拶です。
ローソクに火をともして、ご挨拶をします。
家に来てもらったお礼も言います。
ここで大事なのは、ローソクに火をともす前に「お塩だけ」は、お供えする、ということです。
これは何回も書いてきましたが、神棚のお塩は、常に上げておくべきものです。
常時、神様の前になければいけないもの、なので、他は何もしなくても、お塩だけはお供えします。
「来てくれた神様に喜んでいただきたいな~」「神棚に祀らせてもらった、この喜びを形にしたいな~」と思えば、榊とお酒もお供えします。
お酒は本当に喜ばれるので、どちらかしかできなかったら、おすすめは榊よりもお酒です。
特別に、鯛とか果物とかの、食べ物のお供え物は必要ありません。(もちろん、お供えしてもいいです。より丁寧になります。)
自宅で商売をしている、会社をしている、もしくは、1階が病院で2階から上が住居、というお宅もあると思います。
自宅で、会社やお店などをしている場合は、居住空間とお仕事関係の空間は分かれているはずです。
居住空間にある神棚は「家庭用(そこに住む家族のため)の神棚」です。
でも、お仕事関係の空間……たとえば、会社の事務所やお店、病院に神棚を置くと、そちらは「事業・会社〝専用〟の神棚」になります。
事業・会社専用の神棚ですから、この神棚に、家族の健康とか、子どもの合格祈願とか、そういうことをお願いするのは違います。
事業〝専用〟なのです。
お店の発展や、業績アップ、集客、商売繁盛など、そういうことをお願いします。
この場合、家庭用神棚と事業用神棚が1軒の家にあるわけですが、どちらも3柱祀るのなら、おふだの重複はもったいないです。
6柱の神様を祀れるのに、同じ神社をどちらにも祀ると、5柱となって、1柱減るからです。
ん? ちょっと意味がわかりませんけど〜、ですよね。
具体的に言いますと……
たとえば、A神社のおふだを、家庭用神棚と事業用神棚、どちらにも祀りました。
両方とも、神様・眷属が来ていない……神社の「窓口」だったら、問題ありません。
家庭用の神棚にも、事業用の神棚にも、A神社の「窓口」ができています。
けれど、実際に神様・眷属が来てくれるとなったら、一方にしか宿れないのです。(同じ神社から2柱来ることはありません)
神様・眷属が来てくれたら、その家に窓口はできません。
つまり、残ったほうは窓口ですらない、という、「ただのおふだ」になります。
非常にもったいないです。
大手企業には、その会社専用のお社があったりします。
神社ではないのに、驚くほど強いお稲荷さんがいたりして、ビックリしたことがあります。
企業が大きくなったのは、神様の力も大きいんだろうな~、と思いました。
お客さんが「なんだか気になるお店だな~。入ってみようかな」と、次から次に入ってくるのも、
大手の会社といきなり商談が成立して、業績アップするのも、
人間にはわからない、人間には手が届かないところで、神様が助けてくれるからです。
ちゃんとお世話をして、信仰心を示せば、神棚の神様は家族を守ってくれます。
事業用の神棚の神様は、経営しているお店や会社を守ってくれますし、発展させてくれます。
神棚を持つことは、家に小さな神社を置くようなものです。
神棚は多くのものを与えてくれますから、心を込めてお世話をすることが大切です。