昨日、取材を終えて、無事に帰宅しました~。
今回はピンポイント取材だったので、移動が大変でした。
ピンポイント取材というのは、私が勝手にこう言っているのですが、
その地域で何ヶ所かをまわるのではなく、「この神社のみ」「このお寺のみ」と、1ヶ所だけに限定して行く取材のことです。
なので、けっこう広い範囲の地域でも、そして、たとえその近くに有名な神社仏閣があったとしても、他には行かず、1ヶ所の取材が終われば、次に行きます。
でも、せっかく行ったその寺社でうまく取材ができない……ということもあります。
その理由は……私の準備不足です。
事前の調べが足りず、はるばるそこに行って、「え!」となることがたまにあるのですよ~。
おととい、「浄土寺」に行って「え! 」となりました。
このお寺には、幽霊飴というお話があります。
「ゆうれいあめ」というページがあるので、そこから引用させていただきますね。
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桑名にはたくさんの寺院がありますが、「幽霊飴(ゆうれいあめ)」は、その中の浄土寺(じょうどじ)にまつわる不思議な物語です。
時は、元禄半ば(1695年前後)夏の末だと伝えられています。
浄土寺の門前に「飴忠(あめちゅう)」という飴屋がありました。
その店に毎夜一人の女の人が来て飴を買っていくようになりました。
すると、主人が売り上げを勘定(かんじょう)するとき、銭(ぜに)に交じって必ず木の葉が一枚入っているようになりました。
飴忠の主人は、女の人が置いていったお金が木の葉に変わるのだと思い、ある夜、女の人の後をつけました。
すると、その人は、浄土寺の墓地(ぼち)に消えてゆきました。
気味が悪くなった主人は、翌朝、寺の住職と共に墓地に行ったところ、ま新しい墓の中から赤ん坊の泣き声が聞こえました。
驚いた二人が墓を掘ると、飴を買いに来た女の人に抱かれた赤ん坊がいました。
幽霊が飴で赤ん坊を育てていたのです。
母親を哀れんだ住職と飴忠の主人は、女の人を手厚く葬(ほうむ)りました。赤ん坊はその後すくすくと育ったということです。
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この女性はすでに成仏して、お寺にはいないでしょうから、仏様にそのへんのお話を聞こう! と思って行きました。
由緒板に幽霊飴のことも書かれています。
スッキリした感じの境内です。
正面が閉まっていたので、左側にまわりました。
お堂の左側です。
こちらの扉も閉まっており、仏様に会うことはできませんでした。
古い時代の墓石がたくさんあったので、もしかしたら、ここにひとりくらいはお話をしてくれる故人がいたのかもしれませんが……
住宅に囲まれているところですから、長々と墓地の中にいると「あの人、誰?」「何をしてるのかしら?」と不審者に思われるかも? とビビりました。
というわけで、爽やかな雰囲気のお寺でしたが、取材は空振りに終わりました。
桑名市のサイトに、8月23、24日の地蔵盆の夕刻にだけ、幽霊飴が売られると書かれていて、その日だったら仏様に会えたのかな、と思います。
ちゃんと調べて行けばよかったです。
取材に行ったからといって、皆様にご報告できる情報を必ずゲットできるとは限らない、というお話でした〜。