※前回の続きです。
神社に15時前に着いたので、これなら祈祷をしても大丈夫だな、と鳥居をくぐりました。
社務所で祈祷を申し込もうとしたら、宮司さんが留守だと言います。
ちょっと出かけているので帰ってくるのを待つか、もしくは、宮司さんの奥さん? も祈祷ができるため、「私でよければしましょうか?」という話になりました。
奥さんらしき人は普通に洋服を着ていて、祈祷をするのなら今から着替える、と言います。
「あの? それってどれくらい待つことになりますか?」
「電話をしなくてはいけないので、それからですから……20分……くらいです」
う~ん、そのニュアンスだと、電話が長引いたら、30分待つとかもありそうだな~、と思いました。
となると、軽く15時を過ぎてしまいます。
自分の神棚ではなく、叔母宅の神棚ですから、15時前に神様にお話をして、
15時前には神様に「神棚用にしてもらったおふだ」をゲットしたいです。
なので、そちらを優先しました。
祈祷はやめて、おふだを買い、それを持って拝殿に行きました。
幸い、参拝者は私ひとりでした。
おふだは紙袋に入っていたのですが、そこから出して、おふだをお賽銭箱の上に置きました。
もっと詳しく言うと、お賽銭箱の端っこの角の部分に、入っていた紙袋を敷き、その上におふだを載せました。
神様から見て正しい向きにします。(人間のほうに字の頭の部分がくるようにします)
祝詞を唱え、ご挨拶をして、叔母の家の神棚に入れるおふだであることを伝えます。
叔母の体の具合なども詳しく報告しました。
「宮司さんがお留守だったので、祈祷ができませんでした」と報告したら……
そこで、衝撃の事実が判明したのです!
祈祷が入ったおふだには、神様も眷属も宿れない、そうです!
えええーっ!!!
そうやったん!? と、目が点になりました。
まったく知りませんでした。
祈祷をすると、波動のみが入った純粋なおふだに、「祈祷」が入るそうです。
すると、そこには宿れない、と言うのです。
もちろん、見まわりで眷属が行っても、宿ることはできません。
そこで、ハッと気がつきました。
信仰心が厚い人には、「お前を守ってやる」と神様や眷属が神社から来てくれることがあります。
その場合、宿る場所が必要です。
宿る場所は絵馬でも大丈夫なので、家に絵馬を飾っておくことがおすすめですよ~、とこれまでに何回か書いてきました。
ただし、絵馬に願い事を書いてはダメですよ、ということも言い続けてきました。
願望が入った絵馬には、神様も眷属も宿れないからです……と、お伝えしてきましたが、これと同じなのですね。
「祈祷」が入ったおふだには宿れないのです。
現在、祈祷をしたおふだを神棚に祀っているお宅は、そのおふだは神社の窓口となっています。
窓口ですから、神社に直接声が届きますし、神社からの波動も流れてきます。
ありがたいことに変わりはありません。
けれど、宿ってもらえるようにしたい、という方は、新しいおふだに変えればオーケーです。
神社で神様にお話をする時、必ず、言わなければいけないのは、神棚に祀るおふだである、ということです。
それさえ言えば、ちゃんとしてくれます。
人間が、「宿って下さい!」とか、「うちに来て下さい!」と要望というか、指示するようなことを言うのは、ちょっと違うので気をつけます。
それまで祀っていたおふだは、窓口になっていたものですから、新しいおふだをお迎えするのであれば、交換が望ましいです。
話を戻しまして……
叔母のおふだを買いに行った神社の神様は、私が行くことも、祈祷をするだろうことも知っていました。
それで、わざわざ宮司さんを留守にさせてくれていたのでした。