昨日は神様がいる霊山に登りました。
その山に登る人は、1ヶ月にひとり? いや、2ヶ月にひとり? というくらい、登山者のいない山でした。
山頂近くには平たい石があちこちにたくさんあって、石段っぽくなっているところもありました。
昨日は雨がザーザーと降っていたので、使い捨てのレインコートを着て山に登りました。
山頂付近には小さな祠があり、そこに龍がいました。
山岳系神様の眷属には大天狗もいます。
小さな祠に手を合わせて、そこから戻る時でした。
参道とも言える細~~~い小道の右側は山肌で、左側は崖になっています。
崖、と言っても、切り立った岩場ではなく、草が生えています。
草が生えてはいるのですが、ほぼ垂直の崖です。
その小道を歩いていて、平たい石の上にうっかり乗ったところ、つるりん! と派手に滑りました。
滑った瞬間にバランスをくずし、体が大きく崖のほうに傾きました。
どう考えても転ぶ角度で傾いています。
その崖に、もちろん柵などありません。
落ちたら、最後です。
あら? これ、ヤバいよな、崖の下まで落ちるな〜、と冷静に思いました。
命が助かっても大ケガだな、と。
倒れる! と思ったその時でした。
なぜか、ふわりと体が逆方向に押され、おかげでバランスを取ることができて、「おっとっと」と山肌のほうへ2、3歩よろけただけですみました。
奇跡のような、物理的にありえない展開でした。
助かったあとでどれだけ危険だったのかがわかり、冷や汗がドッと出て、心臓がバクバクになりました。
ひゃー! 今のは本当に危なかったです! 神様、ありがとうございます! 龍神さんと大天狗さん、ありがとうございます!
と、お礼を言い、その後は違う話をしていたのですが……
そこから少し行ったところで、またしても、つるりん! と滑ったのです。
そこでも転ぶところを助けてもらったのですが、大天狗さんに「もう少し慎重に歩け」と言われました。
うう、大天狗さんに注意された…… と思ったら、神様が教えてくれました。
私の言葉で言えば、物理の法則の力というのは、ものすごく大きいらしいです。
もしも私が高い崖から落ちるとしたら、体が重たいので、衝撃のパワーも特大です。
神様が言うには、落ちる私を助けるためには、その物理の力を上まわるパワーを発揮しないとダメなのだそうです。
へぇー! なるほど! ですね。
車とぶつかって体が投げ飛ばされた人が、ふわりと着地して無傷だったという場合も、
高い場所から転落したのに、かすり傷だったという場合も、
神様が物理の力を上まわるパワーを使って、助けてくれているのです。
神様や眷属は魔法を使うわけではありませんから、物理の法則に逆らった救助は負担をかける、と知っておいたほうがいいです。
感謝の度合いが違ってきますし、
今回の私のように、のほほーんと何も考えずに、うっかり石の上に足を置くことは、しないと思います……。(猛反省中です)