前回のお話でおわかりのように、人間は生まれ変わる時に、過去世で「これがしたかった!」と強く思ったことを、人生に組み込むことがあります。
たとえば、病気で苦しい思いをたくさんした人は、今がとっても元気だったりします。
過去世で「元気に外を走りまわりたい」「自分の足でどこへでも歩いて行きたい」というのが、夢だったのですから、今世で健康なのは夢を実現しているわけです。
過去世で孤独に苦しんだ人は、今世で、家族と仲が良かったり、気の合う友人に囲まれていたりします。
「自分のことをわかってくれる人がほしい」「ひとりぼっちはイヤだ」という思いを抱いていたのですから、今世で家族や友人に恵まれているのは夢を実現しているわけですね。
どちらも、もしかしたら、経済的に厳しいとか、会社の上司が心根のよくない人だとか、悩みは悩みであるかもしれません。
悩みがあれば、つい、そのことにフォーカスして、「ツイていない」「どうして私は不幸なのだろう」と、暗くなってしまうかもしれませんが、
過去世での夢が叶っていることに目を向ければ、なんて幸せな人生なのだろう! となるわけです。
「でも、私には過去世がわかりません。だから夢が叶っているのかどうかもわかりません。どうやれば知ることができますか?」
という声が聞こえてきそうですが……
脳はわかっていなくても、魂はちゃんとわかっています。
なので、夢が叶っている「そのことが好き」という方法で教えてくれています。
私は自分の過去世を思い出す前から、飛行機が好きでした。
海外に行くと、ワクワクしっぱなしで、見るもの聞くものすべてが楽しくて仕方がありませんでした。
皆様も、「なぜか大好き」ということがあると思います。
それは楽しむべきことであり、大切にすべきことです。
もしも、お城を見るのが好きなら、心ゆくまであちこちのお城めぐりをしたほうがいいですし、
夫婦仲がいいことで幸せを感じているのなら、もっと仲良くしたほうがいいです。
それは過去世での夢を実現しているのかもしれません。
脳ではわかっていなくても、魂は幸せを感じていますから、「なぜか大好き」なことは思いっきりエンジョイしたほうがいいです。
魂が喜ぶので、自分がポジティブに、元気に、前向きになります。
人生が楽しくなっていきます。
そのうち、「なぜか大好き」だとしか思っていなかったことが、実は大きな幸福感をもたらすものである、ということがわかってきます。
幸せの意味や、感じ方、受け取り方が変わります。
つまり、人生そのものが変わってきます。
過去世は、必ずしも知る必要はなく、「なぜか大好き」で十分です。
過去世を思い出すことにはデメリットもあるので……思い出した方がいいとは言えないのが正直なところです。
そのへんについて書いたことがあるので、その記事を最後に貼っておきます。