見まわりの眷属が来てくれて、「この家にはちょっと長居しようかな」となると、縁起物や、おふだに宿ってくれます。
おふだに関して言えば、見まわりが来る、ということは、神棚は窓口ですから、神棚があるお宅は、神棚のお社のおふだに宿ってくれます。(そのおふだの神社から来た眷属だったら、です)
神棚がなくても、飾っているおふだがあれば、そのおふだに宿ります。(これも、そのおふだの神社から来た眷属です)
おふだは置いていない、でも、お守りをおふだのように高い位置に飾っている、というお宅は、そのお守りに宿ってくれるかも? しれません。(これも、その可能性があるのは、お守りと同じ神社の眷属です)
では、家に飾っているおふだの神社ではない神社から来た眷属は? というと、この場合は縁起物に宿ります。
「宿ってくれたかどうか、来てくれたかどうか、わかる方法がありますか?」という質問をたまにいただくのですが……
こうなっていたら宿っていますよ、という100パーセント明確なサインはありません。
けれど、その可能性は高い、というのが、
宿っているかもしれないものが、「重たくなる」
「風が吹いていないのに揺れる」
絵馬などは、「風が吹いていないのに裏返っている」
宿っているかもしれないものが、「ありえない速度で色が変化する」などです。
ん? と、気づいた時に、「え? なんだか不思議なんだけど?」という現象が起こっていれば、宿っている可能性があります。
我が家では、向きがほんの少し変わっている、ということもありました。
でも、さりげな~~~く滞在する眷属のほうが多いので、そのような変化がまったくなくても、宿っていることもあります。
一概には言えないのです。
我が家に来てくれるお稲荷さんも、座敷わらしちゃんも、「来たぞ~!」とわかるようにするのではなく、ふと見ると「いる」というパターンです。
スッと来てスッと帰っています。
見まわりではなく、ずーっと守るために来てくれた眷属だったら、「ワシ、ここにいるで~」「守ってるで~」とさりげなくアピールすることもあります。
さて、そこで、です。
もしかしたら眷属が宿っているかも? という場合、縁起物やおふだを買い替えてもいいのかどうかわからない……
十日えびすの福笹など、翌年に返すようになってるものはどうしたらいいのか……と、悩むことがあると思います。
というわけで、次回はそのお話です。
※続きます。