次回に理由を書きますが、情報を何も知らないまま、知っているのは神社名だけ、という状態で行ってみました。
そんなに大きくない神社だし、遠くから見た時に「雰囲気的には氏神さんだな~」と思いました。
昔の海岸線だった場所ですから、それで「波除」という名前がついているのだろう、と思い、
深く考えずに手を合わせて、祝詞を唱えたら……
なんと!
驚くことに!
「アヌビス?」という姿の神様が出てきたのです。
アヌビスです!!!
アヌビスとは、古代エジプトの神様で、耳がしゅ~~~っと長くて尖っており、スッとした細い体で、犬に似ています。
へ?
エジプトの神様?
いやいやいや、そんなことはありえない。
種類の違うお稲荷さんなのでは? と思いましたが、見れば見るほど、アヌビスなのです。
私は1回目の離婚をしたあとに、エジプトに行ったことがあるのですが、その時「エジプト考古学博物館」で見たアヌビスにそっくりです。
こちらは、「エジプト考古学博物館 アヌビス」で検索した画面です。
このようなお姿なのです。
どう見ても、この神様はお稲荷さんじゃないわ……
絶対にアヌビスだ……と、ビビりました。
アヌビスは古代エジプトでは、死者の神、墓地とか葬儀の神、冥界の道案内と言われているのです。(医学の神という説もあります)
阿弥陀さんやお地蔵さんも死者を救う仏様であり、あちらの世界を管理する仏様ですから、その意味で言えば同じなのですが、「神社」にいるのが、「???」でした。
で、なんだかよくわからない……という状態で、とりあえず境内の写真を撮っていると、由来が書かれた看板がありました。
つまり、江戸時代初期に、荒れた海にお稲荷さんの像が浮いていた、ということですね。
そのお稲荷さんの像は、きっとアヌビス像であり、でも、そのままお稲荷さんとして祀られた、ということでしょう。
え? もしかしたら、アヌビスって狐だった? と、その場で調べたら、ジャッカルでした。
イヌ科なのです。
ジャッカルと言えば……アメリカのセドナにも、見えない世界のジャッカルがいましたが、不思議なことに、そのジャッカルとは全然違うのです。
そして、この神様は話をしてくれません。
じーっと黙って、私を見ていました。
珍しいので、私もじーっと見ていたら、そこでいきなり見えたのです。
アヌビス像が、シルクロードを経由して、中国に渡っているところが、です。
どうやら中国から日本に来たようです。
そこで初めて、声が聞こえました。
アヌビスの神様が言うには、長い長い旅の途中で、帰ることもできたそうです。
けれど、どこにたどり着くのかとても興味があったそうで、人の手から手へと、流れるままにしていたら、ここに着いた、とのことです。
江戸に着いても、当時(江戸時代初期)の日本人は、エジプトも、アヌビス神も知りません。
ですから、その像を見た時に、「像」となっているということは、神仏であろうと考え、
「狐か?」「狐に似てるな」「お稲荷さんだろう」「変わったお稲荷さんだな」と、誰もがこのように勘違いをしたそうです。
アヌビス神を知っている私でさえ、「お稲荷さん?」と思ったくらいですから、当時の人々が間違えるのも無理はありません。
由来が、へぇ~~~~~、なるほど~~~~~、と納得のいくお話で面白いですね。
無口な神様ですが、「人間の願掛けとか叶えているのですか?」と聞くと、苦笑いをしていました。
その雰囲気からすると、積極的に叶えているのではなさそうです。
というか、「願いを叶える神様」ではないのです。
何かを「守る」のが専門の神様です。
話をしてわかったのですが、この神様は、古代エジプトの「アヌビス神」そのものではなく、
「アヌビス神」の眷属でもなく、
「アヌビス神」として信仰されていた一団の1柱、という存在です。
ちょっとわかりにくいですね。
会社で言えば、「アヌビス神」という社長ではなく、本社にいるその直属の部下でもなく、地方の支店にいる正社員、という感じでしょうか。
神様ですから、もちろん、大きなパワーを持っています。
けれど、波動が独特です。
神社って、本当に行ってみなければわからないなー、と今回心の底から、しみじみと思った神社でした。
12月8日発売です。
12月14日発売です。