本日のお話です。
駅へと続く階段を降りようとしたら、下から女性が上がってきました。
ちょうど最後の1段をのぼったところで、その女性は「ふ~」と疲れた感じで、両手にさげていたスーツケースを下ろしていました。
ああ、わかる~、スーツケースを持って階段を上がるの、つらいよねぇ……と思いました。
こういう場面を見ると、いつも思い出すことがあります。
3年くらい前ですが、私もスーツケースを両手で持って、ヒーヒー言いつつ階段を上がっていました。
海外の帰りだったため、スーツケースが強烈に重たかったのです。
しかもその階段は長く、1歩1歩ヨタヨタしながら上がっていたら、上から来た若い男性が、
「階段の上まで持っていきましょうか?」と言ってくれました。
「え? でも、あの、これ、むちゃくちゃ重たいんですよ」
「かまいませんよ~」
そう言って男性は、階段の上までスーツケースを持っていってくれました。
この親切が、どれだけありがたかったことか~。
本人にお礼を言ったあと、いい人だったなぁ、ありがたかったな~と、何回も繰り返し思い、心の底の底から感謝をしました。
いまもしっかり心に残っていて、今日のような場面を見ると必ず思い出します。
以前に、「小さいようで大きい親切」という記事で、レジ袋の開け方を教えてくれた人がいることを書きましたが、さりげない親切は本当に嬉しいですね。
神社で結婚式をした読者さんからいただいたメッセージでは、見知らぬ人に「おめでとう」「お幸せに」と言われたことは「一生の宝です」と書かれていました。
両親に反対されている結婚だったら、なおさらですね。
これも「おめでとう」を言うほうは、ちょっとした親切なのですが、言われたほうは一生の宝だと思うくらい嬉しかったわけです。
小さな親切は、するほうにとっては、ちょっとしてみようかな、程度のことかもしれませんが、受けるほうにとっては、いつまでも深~く心に残っていることもあります。
親切をするのは照れくさいし、勇気もいります。
けれど、もしも、チャンスがあったら……
そして、やってみてもいいかも? と思ったら……
チャレンジすることをおすすめします。
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