私の元夫は難病になる前は、怒ると感情を抑えられない性格でした。
正義感が強いこともあり、社会的なことでもよく怒っていました。
私とケンカをしても、時々大声で怒鳴ったり、たまに物に当たったりもしていたのです。
霊格が低い人ではないので、「そこまで感情をむき出しにして怒ることは、霊格向上の妨げになるのにな」と思っていました。
これは以前にも書いたことがあるのですが、
ある日、このままではいけないのではないか、と思い、元夫が冷静な時にこのことを伝えよう! と決意しました。
地元の大きな神社に参拝していた時だったのですが、そう思った瞬間に、
「人の進化に口出しをしてはいけない」と、神様に諭されました。
人間はそれぞれ、その人独自のスピード、順番で学習をしています。
学習方法も、人によってさまざまです。
その項目をすでに学習した者からしたら、「あなたがやっていることはよくないことですよ」と、教えてあげたくなりますが、当の本人は大事な学習の真っ最中なのです。
ですから、邪魔をしてはいけないそうです。
本人が、自分で、体験して学ばないと意味がないのですね。
神様にこの話を聞いてから、「よくないのでは?」思っても、よほどのことがない限り、邪魔をしないよう黙っています。(でも、ここは言ったほうがいい、と思ったところは言っています)
友人がダブル不倫をしていた時も、友人の悩みを聞いたり、相談には乗りましたが、よくないとか、やめるべきだとか、余計なことは言いませんでした。
でも、私が何も言わなくても、ダブル不倫をすることで、友人はたくさんのことを学習し、嫌な思いもいっぱいして、自分から関係を終わらせていました。
人間の学習項目の進め方はさまざまです。
学習シートは全部の人間が持っていて、そこには学習すべき項目が、何千何万と書かれています。
終わった項目にはチェックが入ります。
1回の人生で、いくつ学習するのかも人それぞれです。
どこにチェックが入っていて、どれがまだなのか、終了した個数の「差」などで上下が決まるわけではなく、これはただ単に「違い」です。
その項目を終えている人は、そこを学習していない人より霊格が上、ということではありません。
元夫は「感情をむき出しにして怒り、そのマイナスの感情を人にぶつけてはいけない」の項目にチェックが入っていませんでした。(今は神様に矯正されて学習済みになっています)
たまたま私は、過去世のどこかでこれは学習済みでした。
だからといって、私の方が霊格が上ということではありません。
私がまだ学習中なのに、彼はすでに学習し終えているものもあるからです。
この話で何を言いたいのかといいますと、
「私はこれをしてはいけないとわかっているけれど、この人はまだわからないレベルなのね。霊格が低いのね」
という考え方は違う、ということです。
このような優越感は自分の霊格を落とします。
しかも、これは真実ではありません。
その人にとっては学習シートの「最後の1個」の未学習部分かもしれず、
たまたまそこを終了している自分には、未学習項目が山ほど残っているかもしれないのです。
学習していないのかな? という人、学習中の人には、ひとこと言いたくなるかもしれませんが、なるべく口出しはしないほうがいいと思います。
(これもいろんなパターンがあるでしょうから、言わなければいけない場合は言ったほうがいいです。そこは自分の判断でいいと思います)
逆に、口出しをしたとしても……
相手は貴重な体験学習の真っ最中ですから、人の意見は聞かないことが多いです。