私は飛行機が大好きで、死ぬまでに一度は経験したい！ と思っていたのが、ファーストクラスです。
飛行機は、乗れるだけで大満足ですから、これまであまり考えたことはなかったのですが、
空港でスーツケースを預ける時に、操作をする機械にいつも聞かれるのです。
アップグレードしますか？ と。
取材旅行の帰りでしんどい時は、上空でゆったりと寝たいので、たまに「クラスＪ」にアップグレードをしています。
アップグレード料金は、2,000円です。（以前は1,000円でした）
当日、空港に行った時に空きがあれば、アップグレードできます。
で、「クラスＪ」を選ぶ時に、たま～にそこに「ファーストクラス」の文字があるのです。
私には関係のない選択肢ですが、人生で１回は乗っておきたいかも？ とチラッと思うことはありました。
さすがに正規運賃では乗れないのですが、このアップグレードだと、
沖縄・石垣島へ行く以外（新千歳、伊丹、福岡）だったら、
普通席は１万円、クラスＪは8,000円の上乗せで乗れるのです。
来年の４月からは、マイルでも乗ることができるので、それまで待とうかと思いましたが、人生、何があるかわかりません。
乗らずにこの世を去ったら、絶対に後悔するだろうと思ったので、チャレンジしました。
羽田空港では、まず、専用の保安検査場を通過します。
そこから上に上がると、「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」という、ゆったりとした待合室みたいな空間があります。
写真ではそんなに広くないように見えますが、窓側は一面が大きな窓なので、明るくて、飛行機もよく見えます。
窓に向かって座っている人がチラホラいたので、写真は遠慮しました。
ラウンジにはドリンクが各種あり、おにぎり２種類、パン２種類もありました。
「もうここには絶対に来ないだろう」と思ったので、全部、いただいてみました。
ドリンクはあっさりと黒ウーロン茶にしました。
黄色いパエリア風おにぎりはイマイチでしたが、パンは美味しかったです。
憧れのファーストクラスの座席です。
座り心地は最高でした。
シートにはマッサージ機能もついていました～。
乗るとすぐにキャビンアテンダントさんが２名、挨拶に来られます。
ひ～え～、なんだかすごい！ とビビリモード全開です。
「お休み中でも、お声をおかけしてよろしいですか？」みたいな感じで、
もしも、上空で寝ていた場合、起こしてもいいのか、食事を出してもいいのかを聞いてくれます。
「もちろんです！ お願いします！」と、張り切って答えました。
食事の時の飲み物も聞いてくれます。
にこやかに「おすすめですよ」と言われたトマトジュースにしました。
富士山だ～、と見ていたら、
お食事が来ました♪
真ん中の小瓶は、トマトジュースです。
一瞬、お酒が来たのかと思いました。
お肉がですね、「これ、本物のお肉？」というくらい軟らかかったです。
トマトジュースは最高級品なのだと思います。
経験したことのない味でした。（トマトの味はしますが、フルーツジュースみたいでした）
このあと、私は緑茶をもらいましたが、斜め前にいたおじさんはオシャレなワイン？ シャンパン？ みたいなものを飲んだあと、違うお酒をもらっていました。
飲み物はおかわり自由のようです。
食事をして少したつと、降下が始まりました。
福岡まであっという間で、いつもの半分以下という感覚でした。
憧れのファーストクラスは、私にとって、最高の贅沢でした。
本当に夢のようなフライトで、お金持ちの人はこういう空の旅をしているんだな～、と思いました。
けれど、「またグレードアップしてみる？」と聞かれたら、「しないです」と答えます。
なにせ、ビビリですから、ラウンジのところから常に「身分不相応な私がここにいてもいいのでしょうか？」みたいな気持ちになるのです。
座席も心地いいし、お食事も美味しいのですが、庶民の私にこれは違うかな、と冷静にそう思いました。
経験をしてみるのは大事ですね。
というわけで、体験せずにこの世を去ったら、絶対に後悔する、というものをひとつクリアした、というお話でした～。